2024年3月29日~31日に横浜で開催された日本薬学会 第144年会において、薬学部薬学科6年生(発表時5年生)の廣瀬郁実さんが学生優秀発表賞(ポスター発表審査対象演題1268件、受賞率20.4%)を受賞しました。

演題名と発表者および共同研究者
「α-グルコシダーゼ阻害剤がHepG2細胞のN-グリカン、遊離オリゴ糖、スフィンゴ糖脂質の発現に与える影響」
○廣瀬 郁実、田中 志歩、榊原 真帆、田上 明里、渡邊真里菜、吉岡 弘毅、篠原 康郎

本研究は、各種阻害剤を用いて細胞の包括的な糖鎖代謝ネットワークを明らかにすることを目指す一連の研究の一部として行われたものです。本研究により、α-グルコシダーゼの阻害がN-glycan、遊離N-glycan、スフィンゴ糖脂質の発現に与える影響などを明らかにすることができました。N-ブチルデオキシノジリマイシン(ミグルスタット)は、国内外でニーマン・ピック病C型やゴーシェ病I型の治療薬としても用いられているため、代謝経路に与える包括的な影響を取得することは副作用の軽減や治療効果の改善に資する知見となることも期待されます。 
本研究は廣瀬さんが4年生のときから取り組んだテーマで、上級生、同級生、下級生との協力のもとで行われたものです。