カカオ
- 科名
- アオギリ科
- 学名
- Theobroma cacao L.
- 生薬名
- 薬用部位
- 種子
- 主要成分
- 油脂、theobromin
- 作用
- 用途
- 坐薬・化粧品の基剤、チョコレート原料
果実の中に30個ほどの種子があり、そこから採った脂(カカオ脂)が軟膏などに用いられます。脂をとった粕の粉末からココアやチョコレートが作られます。写真右下が花。太い幹から直接花が出てきます。
バナナ
- 科名
- バショウ科
- 学名
- Musa sapientum L.
- 生薬名
- 薬用部位
- 果実、根茎
- 主要成分
- 作用
- 滋養強壮、便秘、解熱、鎮痛
- 用途
- 食用
成長が早く大きくなるので植物園の温室の「映える」植物の定番です。花が咲き始めると、毎朝、がく片が1枚ずつめくれて10個程度の細長い花が咲きます。最初の10日前後に咲いた花の数だけ果実になります。5〜6mの高さまで育ちますが、茎に見えるのは葉が筒状になったもの(偽茎)。一度花がつくとその偽茎は枯れます。バナナは木ではなく多年草です。
バニラ
- 科名
- ラン科
- 学名
- Vanilla planifolia Andr.
- 生薬名
- 薬用部位
- 発酵させた果実
- 主要成分
- vanillin
- 作用
- 鎮痛、解熱
- 用途
- 香料、芳香駆風薬
細長い果実を熟成させるとおなじみの香りのバニラビーンズになります。植物の状態では香りはありません。受粉が難しいので、当園ではなかなかか結実しないです。
ミラクルフルーツ
- 科名
- アカテツ科
- 学名
- Synsepalum dulcificum Dan.
- 生薬名
- 薬用部位
- 果実
- 主要成分
- ミラクリン
- 作用
- 味覚修飾(酸味を甘味に変える)
- 用途
果汁に含まれるミラクリンというタンパク質が味覚を変えるという作用を持ちます。この果実の果汁をなめたのちレモンやザクロなど酸味の強い果物を食べると甘く感じます。