エルサレム入城

エルサレム入城

「そして、子ろばをイエスのところに引いて来て、その上に自分の服をかけ、イエスをお乗せした。イエスが進んで行かれると、人々は自分の服を道に敷いた。

イエスがオリーブ山の下り坂にさしかかったとき、弟子の群れはこぞって、自分の見たあらゆる奇跡のことで喜び、声高らかに神を賛美し始めた。

『主の名によって来られる方、王に、祝福があるように。』

……エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、言われた。『もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。』」
(ルカ 19:35-38, 41-42)

この窓は、ルカによる福音書が題材となっています。道に服を敷く人々と賛美する人々の間を、ゼカリヤの預言のとおり、子ロバに乗った柔和なイエスが、手を少し上げ、まさにエルサレムに入城しようとしておられます。

一方、その背後には、大きな口を開けたエルサレムの門と窓があり、イエスの受難と、紀元70年のエルサレム神殿の炎上を暗示する、真赤に焼けた空の色が無気味に描かれ、イエスの心中と人々の賛美とが対照的に描かれています。


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