ヨハネによる福音書10章7~18節
人はみな、主イエスの牧場の羊です。一人ひとりをイエスはよく知っておられ、羊を盗みに来る強盗から私たちを守るために、命をかけて守ってくださる羊飼いです。
私たちの周りにも、私たちの中にも、私たちの心を失わせる力が渦巻いています。愛をこわし、信頼を裏切り、人を恐れさせ、希望をなくさせる力です。私たちに「おまえなんか生きていても何の役にもたたない」とか「自分の事だけが大切、人のことなどどうでもいい」とささやいて、神などいない、誰も私の事を考えてくれない、と思わせる力です。これを聖書は「罪」と言います。私たちを、命をかけて愛してくださる羊飼いから引き離す強盗です。しかし、この強盗に対して、イエスは、どこまでも私たちとともにいて、私たちを助けてくださる方です。私たちに「あなたは私の羊、あなたのために私は命を捨てる」と言ってくださる方です。言うだけではありません。イエスはその言葉どおりに私たちのために命を捨ててくださいました。どんな悩みがあっても、どんなに価値のない自分だと思えても、主イエスは私たち一人ひとりに言われるのです。「私はあなたの羊飼い。あなたのために命を捨てた」と。