金城学院の里山とは
金城学院大学のキャンパスを囲む森林
キャンパスの森林は、かつてのはげ山から自然の力で再生した自然林(二次林)です。現在はコナラ・アベマキを中心とした落葉広葉樹が優占するものの、スダジイやアラカシなどの常緑広葉樹が成長しつつあり、やがては常緑広葉樹の森に変わっていくことになります。森の中には炭焼き小屋や遊具、遊歩道などが設置されており、大学の教育・研究または金城学院幼稚園に通うこどもたちの活動の場として活用されています。
八竜湿地
キャンパス東側の、名古屋市が管理する八竜緑地の中にある湧水湿地が八竜湿地で、湿地の一部は金城学院の所有地です。ここには東海丘陵要素植物群と呼ばれる、東海地方の固有種や東海地方が分布の中心となる貴重な植物が生育しています。しかしこれらの植物は他の植物との生存競争に弱く、湿地自体も大雨などで影響を受けやすい環境です。そこで地域の保全団体・名古屋市・金城学院大学の三者が協働して保全を行っています。
薬草園(金城学院大学薬用植物園)
薬草園(金城学院大学薬用植物園)は、主に薬学部の学生の教育の場として設置されています。ここでは、薬局方に収載されている生薬の原材料を中心に、代表的な薬用植物の収集と栽培が行われています。
金城学院の里山保全活動
キャンパス里山化計画の始動とともに、有志の学生・教職員で、その活動の担い手となるサークル、金城里山コンサベーション(通称 KSC)が発足しました。KSCは、学内の森林を部分的に落葉広葉樹林に転換する里山化や、モウソウチク林の拡大防止と竹材の活用をするための炭焼きなどの活動だけでなく、「里山で炭焼きを体験しよう」や「里山でクリスマスリースを作ろう」など、一般の方向けに生態系保全や生物多様性について学ぶ里山学習講座の企画・運営も行っています。また、教員・学生の調査・研究対象としての里山の利用も進められており、例えば八竜湿地での水質分析は、保全団体・名古屋市などとデータの共有を行い、保全に活用されています。
このように金城学院の里山は、学内の教育・研究活動の拠点となるだけでなく、地域の方々への自然環境を体感する機会の提供、保全の協働の場として、広く貢献しています。
概要
キャンバス里山化計画の内容や、金城学院の里山についてご紹介します。
里山に生きる動植物
金城学院の里山に生きる動植物を50音別でご紹介します。
金城学院大学 里山ブログ
金城学院の里山の最新情報をブログで発信しています。