薬学科の3つのポリシー(2020年度の入学生)

薬学科の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

薬学科では、大学のディプロマ・ポリシーに基づき、薬学領域における専門的知識・技能を修得し、次の資質・能力を身につけ総合的に活用できる学生に学位を授与します。

  1. 知識・理解
    1. 多様な文化を理解するとともに、豊かな人間性を支える教養と薬学に関する深い専門的知識を身につけている。

  2. 汎用的技能
    1. 薬学的問題に取り組む基礎能力を身につけ、情報を適正に取り扱い、色々な角度から問題点を論理的に考えて解決を図ることができる。

    2. 他者の立場や見解を理解・尊重し、科学的な基盤に立ちながら自らの考えを適切に表現し伝えることができる。

  3. 態度・志向性
    1. 自らを律し、他者と協働して目標の実現のために行動できるとともに、向上心を持って学び続けることができる。

    2. 福音主義キリスト教に基づいた倫理観により、隣人のため社会のために主体的に行動し、薬事衛生に携わることによって社会に貢献することができる。

  4. 統合的な学修経験と創造的思考力
    1. これまでに修得した知識・技能・態度等を総合的に活用して、新たな課題に取り組むことができる。

薬学科の教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)

薬学科では、学生がディプロマ・ポリシーに掲げる資質・能力を獲得できるように、共通教育科目、専門教育科目及びその他必要とする科目を順次性を考慮して体系的に配置し、講義、演習、実験・実習を適切に組み合わせたカリキュラムを編成します。課程表の他に、カリキュラムの体系性を示すカリキュラム・マップ及びカリキュラム・ツリー、科目間の関連や科目内容のレベルを表現する科目分類番号制を採用し、カリキュラムの構造を分かりやすく示します。

教育内容、教育方法、評価について次のように定めます。

  1. 教育内容
    1. 共通教育科目では、学生が福音主義のキリスト教に基づき、豊かな人間性を支える知識・技能、汎用的技能、態度・志向性の基礎を身につけられるようにします。共通教育科目は、建学の精神に基づく「金城アイデンティティ科目」、本学の教育の核である英語教育及び外国語教育、キャリア教育からなる「金城コア科目」、幅広い教養を身につける「金城展開科目」の下、授業を編成します。

    2. 初年次教育では、学生が大学での学問的・社会的な諸条件を成功させるために、高校から大学の学びに円滑に移行できるようにします。
      共通教育科目における初年次教育では、本学科の枠を超えて学問や大学教育全般に対する動機づけを図り、情報教育を実施します。
      専門教育科目における初年次教育では、高校から大学への橋渡しとなる「基礎科目」「演習科目」を編成し、基本的知識の修得および協調性・プレゼン能力・論理的思考力の向上を図ります。また早期体験学修を通じて薬学生としての自覚を促します。

    3. 専門教育科目では、学生が薬学の知識・技能・態度を身につけることを通じて、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質・能力を獲得できるようにします。

    4. 薬学の体系性に基づき、「基礎科目」、「基幹科目」、「展開科目」を設置して、薬剤師、薬学士として社会で幅広く活用できる応用的な知識を修得できるよう授業を編成します。

    5. 学生が身につけた専門知識を活用して実践する「実習科目」を設置し、物質・生物の取り扱い、試験法、検査法、薬剤師業務の基本を修得できるような実習を編成します。

    6. 学生が身につけた知識・技能・態度を総合的に活用できるように「演習科目」を編成します。

    7. 学生が専門教育科目を中心とする教育内容を総合化し活用できるように「卒業研究」を設置し、実験研究や文献調査研究とそれらの成果発表を通じて、薬学ジェネラリスト・薬剤師としての研究マインドを醸成します。

  2. 教育方法
    1. 講義科目、特に基礎科目および基幹科目においての履修者上限人数は各学年在籍者数の半数(約75名)を原則とし、アクティブ・ラーニング等を取り入れた教育方法を実施します。

    2. 演習科目においては、少人数できめ細やかな指導を実践し、ディープ・アクティブ・ラーニング等を取り入れた教育方法を実施します。

    3. 実習、演習科目においては知識や技能を身につけ、総合的に活用し、思考力を養うプログラムを編成して実施します。

    4. すべての授業科目において授業時間外学修を課し、学生の学修成果を高めるようなフィードバックに努めます。

    5. アドバイザー制度により、学生情報を活用しながらアドバイザー教員が学生一人ひとりと面談し、学修支援をはじめ学生生活全般に関する助言を実施します。

  3. 評価
    1. 本学科では、学生がディプロマ・ポリシーに掲げられた資質・能力及びこれらの総合的な活用力を確実に身につけられるように、学科レベル、学生レベルで評価を実施します。

    2. 学修成果の評価の公平性と透明性を確保するために、達成すべき質的水準及び具体的な実施方法などに関する学修成果の評価方針(アセスメント・ポリシー)を別に定め、多面的な評価を行います。

薬学科の入学者選抜の方針(アドミッション・ポリシー)

薬学科では、本学の建学の精神を踏まえた人材育成(教育目的)を尊重し、本学科の教育目的を理解し、関心を持ち、医療現場及び地域社会で信頼される薬剤師、専門性の高い薬学ジェネラリストである薬剤師をめざす学生を求めます。そのため入学者に対してはカリキュラム・ポリシーに定める教育を受けるために必要な次の学力の3つの要素を備えていることを期待しています。
また、適正に学生を選抜して受け入れるように、多様な入試選抜方法を実施します。

  1. 知識・技能
    1. 高等学校等における学修を通じて確かな基礎学力及び理科科目の学力を有するとともに、本学科の教育に強い関心を持つ学生を求めます。

  2. 思考力・判断力・表現力
    1. 高い学修意欲を持ち、新しい課題に対して工夫・改善を凝らしながら解決する意欲を持つ学生を求めます。

  3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
    1. コミュニケーション能力にすぐれ、思いやりと協調性を持ち、多様な人々を理解し、ともに行動できる学生を求めます。

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