看護学科の3つのポリシー(2024年度の入学生)

看護学科の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

看護学部看護学科では、所定の126単位を取得し、以下に定める能力を有すると認められた者に、学士(看護学)の学位を授与します。

  1. 人間に対する畏敬の念と高い倫理観をもち、他者をいたわり思いやる豊かな人間性を有している。
  2. 地域で生活する多様な人々の生活や文化的・社会的背景を理解し、それぞれの価値観を尊重しながら支援に当たることができる。
  3. 健康上の課題に対し自ら幅広く多様な情報を収集、分析することによって、必要な看護を判断し、課題解決に向けて対応することができる。
  4. 看護の専門的知識・技術・態度を身につけ、科学的根拠に基づいた、安全・安楽な看護を実践することができる。
  5. 多職種と連携し、保健・医療・福祉チームの中で責任をもって役割を果たすことができる。
  6. 看護の質向上に寄与するため、科学的探究心をもち、自律的・継続的に研鑽を重ねることができる。

看護学科の教育課程編成の方針(カリキュラム・ポリシー)

看護学部看護学科では、ディプロマ・ポリシーに掲げる資質・能力を獲得できるように、「共通教育科目」と「専門教育科目」を、順序性を考慮し体系的に配置し、講義、演習、臨地実習を組み合わせたカリキュラムを編成します。カリキュラムの順序性・体系性をカリキュラム・マップ、カリキュラム・ツリーで示し、科目間の関連や科目内容のレベルを表現する科目分類番号制を採用します。

教育内容、教育方法、評価については次のように定めます。

  1. 教育内容
    1. 「共通教育科目」は、人間に対する畏敬の念と高い倫理性、豊かな人間性を養うため、福音主義キリスト教に基づく「金城アイデンティティ科目」、キャリア教育からなる「金城コア科目」、幅広い教養および多様な価値観を養う「金城展開科目」の3科目群を配置します。

    2. 「専門教育科目」は、「導入科目」、「看護英語コミュニケーション科目」、「専門基礎科目」、「専門科目」、「保健師課程科目」に区分します。

    3. 「導入科目」は、大学での学びに円滑に移行し、大学生として必要な学修スキルを身につけるための科目と看護学を学ぶうえで豊かな人間性や高い倫理観を養うための科目を配置します。

    4. 「看護英語コミュニケーション科目」は、「共通教育科目」を基盤とし、看護場面における英語でのコミュニケーションスキルを身につけるために、医療現場での看護実践を想定した授業による科目として配置します。

    5. 「専門基礎科目」は、科学的根拠に基づいた看護実践の基礎となる知識を身に付けるため、「人間の身体のしくみと働き」、「健康障害と治療論」、「社会保障制度と社会環境」の3科目群を配置します。

    6. 「専門科目」は、科学的根拠に基づく安全・安楽な看護実践に必要な専門知識・技術・態度を身に付けるため、「看護の対象となる人々・地域への看護実践の基盤となる科目群」、「健康課題をもつ人々への看護実践を展開する科目群」、「看護の統合と探究」の3科目群を配置します。
      「看護の対象となる人々・地域への看護実践の基盤となる科目群」の中に、「基礎看護学」、「地域・在宅看護学」、「グローバルヘルス看護学」の3領域を置き、看護学の基礎となる理論・専門知識と看護技術の修得、および国内外の保健医療福祉の現状を学修することで多様な社会資源、サービス、制度について理解し、多様な人々・地域を対象に看護実践ができる知識・技術を学修する科目を配置します。
      「健康課題をもつ人々への看護実践を展開する科目群」の中に、「成人看護学」、「小児看護学」、「母性看護学」、「高齢者看護学」、「精神看護学」の5領域を置き、あらゆる成長発達段階と健康状態にある人々を対象に看護実践ができる知識・技術を学修する科目を配置します。
      「看護の統合と探究」の中に、多職種との連携・協働について学修する科目、看護の質向上のための自己研鑽・探究心を養う科目を配置します。

    7. 「保健師課程」は選択制とし、2年次以降に「保健師課程科目」として「公衆衛生看護学」の科目群を配置します。

  2. 教育方法
    1. 主に知識の修得、理解を目的とした科目は、講義により実施します。

    2. 主に修得した知識を模擬的・総合的に体験し技術を身につけることを目的とした科目は、演習により実施します。

    3. 主に知識や技術を実務に応用するための能力を身に付けることを目的とした科目は、臨地実習により実施します。

    4. アクティブ・ラーニングやICTシステムを導入し、学生が能動的に学べる教育方法を実践します。

    5. 履修者数の上限を設定し、必要に応じて少人数グループで授業を実施します。

  3. 評価
    1. 学修成果の評価については、公平性と透明性を確保するために、達成すべき質的基準をシラバスに定め、筆記試験・実技試験・レポート・実習評価・授業貢献度等から多面的・総合的に評価を行います。

看護学科の入学者選抜の方針(アドミッション・ポリシー)

看護学部看護学科では、本学の建学の精神を踏まえた教育目的を尊重し、看護に関心を持ち、保健・医療・福祉分野および地域社会で、人々を最適な健康状態へと導く、信頼される看護職を志す学生を求めます。そのため入学者に対してはカリキュラム・ポリシーに定める教育を受けるために必要な次の学力の3つの要素を備えていることを期待します。
また、適正に学生を選抜して受け入れるように、多様な入試選抜方法を実施します。

  1. 知識・技能
    1. 高等学校等の教育課程を修了またはそれに相当する程度の学力を有するなど、修学に必要な基本的知識・技能を身につけている。

  2. 思考力・判断力・表現力
    1. 入学までに学修した知識・技能を生かした思考力・判断力・表現力の基礎を身につけている。

  3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
    1. 自らを律し、看護の専門性を身につけ、多様な人々と協働して隣人のため社会のために貢献するという目的意識をもっている。

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