それが誰かの幸せにつながっている。
DIAGIRL(ディアガール)は、国際情報学部 国際情報学科 佐藤奈穂ゼミが2015年から展開しているアクセサリーブランド。
カンボジアの女性と日本の女性が手を取り合い、お互いが成長しあうことを目指すこの活動は、
その質の高さと独創性で、これまでの国際協力のカタチに新しい風を吹かせています。
DIAGIRLは、「“カワイイ”で私がかわる、世界をかえる。」をコンセプトに、佐藤奈穂ゼミの学生とカンボジアの女性たちが一緒に創りあげるアクセサリーブランド。学生が企画・デザインしたアクセサリーをカンボジアの農村に暮らす女性たちと共同で製作し、マルシェや大学の文化祭、ホームページなどで販売。収益をカンボジアの女性たちに還元しています。
アクセサリーづくりは毎年、大学が夏休みで、現地(アンコール遺跡で有名なシェムリアップ郊外)が農閑期の9月初旬に実施。学生たちが現地に滞在するのは1週間ほどですが、これが現地の人の本業への負担にならず、学生にとっても無理のない範囲でできる国際協力。カンボジアシルクを使ったピアスやイヤリング、花をモチーフにしたアクセサリーなど、カンボジアの女性と共につくりあげた製品はクオリティが高く、思わず手にとってみたくなるほど「カワイイ」仕上がりです。
「カンボジアには豊かな自然があり、人と人とのつながりが人々の暮らしを支えています。カンボジアを訪れ、女性たちとたくさんの時間を共有することで、日本に暮らす私たちの生き方にも多くのヒントを与えてくれます。共に学びあい、成長する。そして相手の役に立てる幸せをお互いに得ることができる。それがDIAGIRLの活動です」と佐藤先生。ゼミ生たちも「貧困や母子家庭をネガティブに捉えていたけど、カンボジアの人たちがイキイキと暮らしているのを見て価値観が変わった」、「今しかできないことに全力で挑戦し、社会を変えていくひとつのきっかけにしたい」など、DIAGIRLの活動を通して、見違えるほど大きく成長すると言います。
自分自身が変わりたい。誰かの役に立ちたい。そしてカンボジアの女性が、さらには世界中の女性が、今より少し幸せになって輝いてほしい。そんな“幸せの連鎖“を広げていくことを目指したDIAGIRLの活動。言い換えればそれは、従来の「してあげる」という一方的な支援ではなく、双方が互いの違いを受け入れ、対等に共に生きる関係を築くことを主眼に置いた、新しい国際協力のあり方。それは、日本人がもつカンボジアのネガディブなイメージを変えていく力も持っています。
こうしたDIAGIRLの活動はさまざまなメディアにとりあげられるなど多くの注目を集め、2019年に東京で開催された、全国各地で活動する学生団体・サークル・部活動を表彰する「第5回学生団体総選挙」(株式会社賢者屋主催)では、1,178もの参加団体の中から見事「総合グランプリ」を受賞。さらにエンタメ・サークル部門グランプリ、企業賞(株式会社クインテット)の2部門も同時受賞という快挙を成し遂げています。
日々の何気ない生活にちょっとした幸せを。そして、すべての女性にキラキラした毎日を過ごしてもらいたい___。
そんな日が来ることを夢見て活動を続けるDIAGIRLのメンバーたち。仲間と共に、カンボジアの女性と共に、どんな物語を紡いでいくのでしょうか。これからも目が離せません。