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私の金城ライフ

薬学部 薬学科 |5年 林 南々子さん

2024年度 取材当時

親身な先生と明るい雰囲気に惹かれて金城へ

キャンパスでお話しする林さん

薬剤師という職業に興味を持ったきっかけは、「薬剤師は国家資格であり、出産や子育てなどで職を一度離れた場合でも再就職しやすいのではないか」という母の言葉でした。薬学部の授業では、小学生の頃から好きだった化学実験をしたり、憧れの白衣を着用すると知り進学することを決めました。

志望大学を検討している時、金城学院大学のオープンキャンパスで模擬授業を受けました。授業後に質問に行くと、先生がとても優しく丁寧に対応してくださったことをよく覚えています。ただ、高校まで共学校に通っていたので女子大は人間関係が複雑ではないかと心配もありましたが、実際は全くそういったことはなく、気の合う友人と楽しく過ごしています。女子トークで盛り上がったり、ロッカーを推し活グッズでデコレートしたり、女子大ならではの気安さがあり居心地が良いです。

薬剤師も被災地へ! 災害医療に出会い、目指す道が定まった

1年次の授業で、病院薬剤師の方から東日本大震災の被災地で支援活動を行った話を聞きました。救急医療に憧れを持っていたのですが、初めて薬剤師も派遣されることを知りました。それから災害医療に興味を持ち、卒業後は厚生労働省が整備する災害派遣医療チームDMAT(Disaster Medical Assistance Team)の隊員になるという目標ができました。

DMATの現地活動をサポートしているところ

2年次から、災害医療に興味を持つ学生たちが全国から集まる日本災害医学会学生部会・DMAS(Disaster Medical Assistance Student)に所属しています。勉強会や講演会などを開催し、災害時の医療用語や衛星電話の使用方法、無線での話し方まで、現地活動を円滑に行うための学習をしています。現在私は災害対応チームの統括をしており、2024年1月に発生した能登半島地震では学生派遣を実現させました。私自身も石川県庁でDMATの方々の現地活動に加わり、情報の取りまとめや書類作成のサポートなど日頃の学びを生かすことができました。

DMASには看護学生や医学生、救急救命士志望の学生などが所属しており、様々な学部や大学の学生と交流できるのもいいところです。他職種を目指す学生がどのようなことを学び、感じているのか知ることができ、学生である今からお互いを補い協力する「チーム医療」の大切さを感じています。

高度な学びや病院実習を経て、国家試験へ一直線!

大学の授業で特に興味深かったのは薬理学です。薬がどこに作用し、どのように効果を発揮するのか作用機序を詳しく学ぶと、他教科で学んだ知識と結びつき勉強がとても楽しくなりました。薬学科では学年が上がるにつれ、テストの教科数が増え難易度も上がっていきます。期末試験だけでなく中間試験もあり、気を抜くことはできません。留年すると経済的な負担がかかるのでプレッシャーがありますが、金城学院大学はストレートでの進級率が高いそうです。

実験をする林さん

4年次からそれぞれ研究室に配属されます。私は、抗がん剤の治療効果や副作用などについて、病院や医師と共同研究を行っている先生の研究室に所属しています。4年次の授業の一環としてグループワークが多くあります。グループ編成で研究室メンバーともグループワークを行うことがあり、より親しくなりました。

5年次からは病院実習が始まりました。実習先の病院でカンファレンスに参加したり、患者さんに薬の説明を行ったりします。実際の現場を目の当たりにし、医師や看護師、リハビリの専門職、栄養士、臨床心理士など、様々な職種の方が一人の患者さんを支えていることを実感。薬剤師が薬のプロフェッショナルとして多職種に信頼されている姿を見て、自分もチーム医療に参画したいという思いが強くなりました。

一人でも多くの命を救う手助けをしていきたい

目標に向けて勉強に励んでいる様子

インターンや病院見学会が始まり、就職活動が近づいてきました。私が所属する研究室の先生は、ご自身のネットワークを生かしてDMAT隊員を目指せる病院の情報を集めたり、声をかけてくださったり、進路についても親身にサポートしていただき心強く感じています。

ゆくゆくはDMASで学んだ知識と経験を生かして、医療者として被災者の支援をしていきたいです。災害医療においては薬の知識だけでなく、現地活動のノウハウから行政の仕組みや制度まで幅広い知識が必要です。そのために、学生のうちにボランティア活動や勉強会に積極的に参加し、学んでいきたいと思っています。一人でも多くの命を救うため、薬剤師はもちろん、臨機応変に動けるオールラウンダーを目指します。

 

受験生へのメッセージ

「白衣を着たい」という漠然とした動機で進路を選んだ私も、金城学院大学で授業を受けて「災害医療に携わりたい」という具体的な夢を持つことができました。薬剤師として災害医療に携わるためにどうすべきか悩んでいる時、先生方にサポートしていただいたおかげで少しずつ夢が現実味を帯びてきました。まだ将来の夢が決まっていなくても、大学生活できっと見つかると思います。金城学院大学では先生との距離が近いです。相談しやすく、サポートも手厚いので、自分の可能性をどんどん広げられると思います。ぜひ一度オープンキャンパスで雰囲気を体感してください。