人間科学部
多元心理学科 3年
榊原奈緒さん（愛知県 西尾高等学校出身）
他とは違う楽しさがありそう
と選んだサークル
そこには「ありがとう」と
言われる喜びがあった
大学選択をしていたとき希望学科のイメージはそれほど明確ではなく、あえて言えば心理学に興味がありました。そんな私が金城で注目したのは多元心理学科。1年次に心理学の基礎的な部分について学んでから、2年次に自分の興味・関心のあるユニットを選択できると知ったことが決め手になりました。
「コメディー探検隊」に入ったのは、サークル勧誘の際に、他とは異なる楽しさがありそうで、そして勧誘の際に話してくれた部長が明るく笑顔のすてきな方で、とても印象的だったからです。コメディー探検隊は部員がピエロになったり、バルーンアート作りや大道芸を習得して、保育園やデイサービスなど様々な場所で披露します。大道芸については知識があったわけではなく、とにかく面白そうだと思ったのがきっかけですね。
出番に備えてリハーサル中。
身についたのは
コミュニケーション力
度胸とアピール力には自信あり
活動中はピエロメイクをしていることが多いので、私自身の顔は分かりません。そのため、思いっきり演じることができるので清々しい気持ちになります。いつもとは違う自分、なりたい自分を演じることができます。メイクをして衣装を着ると、その瞬間に人が変わりますね。そして演目の最後に子どもたちにバルーンアートを配っているときにかけられる「ありがとう」の声や、老人ホームやデイサービスなどでお年寄りの笑顔を見ると、疲れも吹き飛びます。
また、司会役のときはメイクをしないので、「素」の自分で話すことになります。このときはまた別の感覚で、お客さんをどうすればのせられるか、こちらの世界へ引き込めるかなど、トークや身振り手振りで盛り上げたり、ピエロとは別の大変さとやりがいがありますね。
こうした活動を通して養われるのは、なんといっても幅広いコミュニケーション力だと思います。通常とはまったく異なるシーンでのコミュニケーションなので、会話についてはどこまで活かせるのか分りませんが、人前での度胸とアピール力はきっと仕事などにも活かせると思います。
大学はチャレンジできる場所
やらないで後悔するのは
もったいない
クラブやサークル活動というものは、さまざまな人やものとの巡り合いのきっかけとなる場所です。私もコメディー探検隊に入って、他学部の先輩、同級生、後輩、先生、そして依頼者の方に出会うことができました。こんなに幅広い繋がりは、クラブ・サークル活動をしていなければ、実現できないことです。ですから、大学生になったらぜひ、入ることをお勧めします。
大学はチャレンジできる時間を与えてくれます。今までは想像もしていなかった活動に参加するチャンスがあったり、普通なら接点のなかった人との出会いもあります。これを活かさない大学生活はもったいなさ過ぎます。
私自身の将来についてはまだはっきりしていませんが、2年次に「キャリア心理学ユニット」を選択したこともあり、働く人のモチベーションアップや生活向上を心理学の面からサポートできたら、と思っています。コメディー探検隊で人を楽しませることや感謝される喜びを知ったので、どんな時、場所であれ楽しい時間、過ごしやすい時間を演出できる人になりたいです。
- 思い出のアイテム
プログラムの中心となるバルーンとポンプ。
これがあるから私たちの活動が成り立っています。
現在のコメディー探検隊のプログラムはバルーンアートが中心となっています。それに欠かせないのがバルーンとポンプ。瞬時に手押しで膨らませ、ひねったり、繋いだりして、数十秒で動物やキャラクターといったアートに変化させます。これがないと、私たちの大道芸は成り立ちません。大切な道具であるとともに、一緒にお客様を喜ばせてくれる「演者」の一人です。
※円内の写真はポンプ
コメディー探検隊［大道芸］について
ピエロになったり、バルーンアートや大道芸を披露したりと、普段できない体験ができるのがこのサークル。活動に集中できるよう、課題や勉強に余裕のある時期から手をつけています。現在はバルーンアート中心のプログラムで、週1、2回のミーティングと練習を行っています。サークル活動とはいえ、私たちの活動はお客様からのご依頼があってこそ。ですから発表の完成度が低いことは、とても失礼になります。常に気を引き締めて、毎回真剣に演じています。
掲載の内容は取材当時のものです。