文学部
英語英米文化学科 3年
岡田麻里百さん(愛知県 豊橋南高等学校出身)
憧れの客室乗務員への道が
金城で明確に
私が金城を目指した理由の一つは、中学生のころからの憧れである客室乗務員(CA)への道が整っていること。中学2年生のとき家族とのシンガポール旅行で利用した航空会社のCAさんがとても素敵で、その時から今に至るまでCAになるという夢を追い続けている私にとって、金城のエアラインプログラムはまさに求めていた内容でした。
そして、もう一つは英語を学ぶだけではなく、海外の文化を学びたいという思いです。小学6年生のときに豊橋市が主催する海外派遣団の一員として訪れた韓国をはじめとして、中学生のときはオーストラリア、高校生のときにはカナダ、アメリカを訪れました。中には自分でプログラムを探して行った国もあります。最初は自分の英語力を試すことが目的だったのですが、徐々に海外の文化を肌で感じることに興味の対象が移っていきました。高度な語学力を身につけると共に、海外の文化を学びながらエアラインプログラムも学べる。金城の英語英米文化学科は他の大学にはない金城だけの大きな魅力でした。
そんな私が金城を選択する決め手となったのはオープンキャンパスでした。実は6回も参加しているんです!両親と一緒のときもあり、私は金城生の生き生きとした姿、行き届いた心配り、堂々としたプレゼンテーションなど、明確な目的意識を持ったその姿に自分自身の成長を重ねて「ここしかない!」と決心しました。両親も「金城なら安心して送り出せる」と確信したそうです。
日本の良さを
KINGを通して留学生に
私は今、留学生をサポートするKING(※)というチームのリーダーを務めています。受験時に金城のパンフレットでKINGを発見したとき、入学したら絶対に入ろう!と即断。その原点は、高校生のときに豊橋市の海外派遣団の一員として渡ったアメリカでのホームステイです。滞在先のホストファザーは1964年の東京オリンピックにレスリングの選手として来日。その際に宿泊した民家で日本人の気配りやおもてなしに深い感銘を受けたそうです。そのお話を伺って、この感動を海外から訪れる人に伝えたい、と私も強く思いました。
KINGは来日して間もない留学生と交流し、学生生活だけでなく日常生活全般をサポート。電車の切符の購入、自動販売機の使い方、ゴミ出しの方法といった細かなところまで丁寧に説明します。でも母国との文化の違いは大きく、戸惑うことも数多くありますから、そうしたギャップを埋めるのも私たちの仕事。また、さまざまなイベントを企画し、留学生とのコミュニケーションや双方の言語・文化を自然と学べる機会を作っています。
帰国する留学生が「まもちゃん(私のニックネームです)と出会えてよかった。相手を思いやる日本人の温かい人柄、日本文化の素晴らしさを知ることができたよ!」と言ってくれたときは、KINGに入って良かったと改めて思いました。KINGに入り三年。一生の友だちを世界中に作ることができました。
※KING(Kinjo International Girls):学内での国際交流を目的に活動している学生ボランティア団体
やりたいことを見つけて
それに向かってひたむきに!
高校生までは単なる憧れであったCAですが、エアラインプログラムを受講することで、仕事として明確にイメージするようになりました。それは人命という重責を担う仕事であり、きめ細やかな応対をするために世界の文化に精通していなければなりません。そして私は、今まで培ってきた日本文化の素晴らしさを、仕事を通して伝えたい、CAという立場で外国の人たちに日本の良さを知ってもらいたいと思っています。
こうした夢を追い続けて大学生活を送っている私ですが、これから大学を目指す高校生の皆さんには、なにか目標はありますか?私にはCA、海外との交流、日本文化の発信という具体的なイメージがあったので、大学選び、学部学科選び、そしてKINGとすべてを一つの線で結ぶことができました。大学は自分の思い次第で充実した時間を過ごすことができます。自分がやりたいことは何か、じっくり考えて行動に移してください!
最後に一つ。私は豊橋から2時間かけて通学しています。私にとって電車の中は貴重な勉強時間。当初は帰宅後に勉強時間を設けていましたが、どうしても集中できませんでした。そこで通学の車中を勉強時間に。立っていることもありますが、単語帳をめくったり、ときにはノートを広げてメモしたり。限られた時間を活用するため集中力が向上しました。遠距離通学ならではのメリットもあるんですよ。
- KINGでの思い出のアイテム
留学生からもらった手紙。
込められた思いに思わず涙が出てきます。
ひとつはイギリスからの留学生が帰国する際に渡してくれた手紙と、中国からの留学生が帰国後に送ってくれた手紙です。どちらもしっかりした文字と文章で、とても丁寧に書いてくれています。特にイギリスの子は来日当初、日本語があまり上手ではなかったので、この手紙を見ていたら涙が出てきました。彼女たちの思いが詰まった手紙は一生の宝物です。
また、KINGのイベント写真やお揃いのTシャツも、私の学生生活を象徴する大切な宝物として、これからも大切にしていきます。
国際交流サポーターズ「KING」とは
外国人留学生の学生生活から交流イベントのサポート、金城祭への模擬店出店などさまざまな活動を通じて、学内での国際交流を目的に活動しているサークルです。国際交流に興味がある人なら、学部や語学力を問わず参加できます。まずは国際交流センターに遊びに来てください。私たちと一緒に国際交流しましょう。
掲載の内容は取材当時のものです。