4月からいよいよ教師の道を歩み始める

希望を持って生きる私を
子どもたちに
見せることから始めたい!

人間科学部 現代子ども学科 4年 ※
伊藤汐里さん(愛知県 岡崎北高等学校出身)が紹介
※現、現代子ども教育学科

人間科学部 現代子ども学科 4年 伊藤汐里さん(愛知県 岡崎北高等学校出身)人間科学部 現代子ども学科 4年
伊藤汐里さん(愛知県 岡崎北高等学校出身)

良い母親になりたい
教師になりたい
小学生の頃に描いた未来

両親から厳しく、でも愛情をたっぷり受けて育てられた私は、母親に怒られたときや諭されたとき、なぜ母親はそう言ったのか、それに対して私は何を感じたのか、その都度考える子どもでした。言葉がもたらす影響にとても敏感だったと思います。次第に自分が大人に、そして母親になったらどうすべきか、と考えるようになり、小学生の頃には、良い母親になりたい、教師になりたい、という将来像を描くまでになっていました。そして中学校、高校でも教師になりたい一心で勉強していました。
大学進学に際しては、候補のなかで唯一、小学校と中学校(英語)の教員免許が取得できる、金城の現代子ども学科(現、現代子ども教育学科)を選びました。
入学当初は、大学は就職するための一過程といった認識でしたが、異なる環境のもとで育った仲間、さまざまな目標を持った仲間と触れ合うことで、社会の縮図を体験できたと思います。それは、就職後も必ず役立つと思うので、教師を目指す人にとって総合大学で学ぶことは大変強みになると思います。

人間科学部 現代子ども学科 4年 伊藤汐里さん(愛知県 岡崎北高等学校出身)

教育は子どものためにある
明日に希望を持てる子どもを
一人でも多く育てたい

実際に教師になったときに授業をどう進めるか考える「模擬授業」がありました。このタイミングが教育実習の前だったので、実際に意識すべきことや具体的なことが分からず苦労しました。しかし、こうした模擬授業や実際の教育実習を経験すると、明らかに自分の力が向上していると感じられる瞬間があるんです。どんどん改善案が生まれたり、工夫することができたり、とても印象に残っています。
ただ、私は教育や子育てに関して自分の軸を持っていると自覚しているがゆえに、他人の意見を受け入れることが苦手なところがありました。そこで、考え方が正反対の人の話を聞くときには、自分の価値観のフィルターを外し、とにかく自分が理解できるまで考え抜くようにしました。大変でしたが、そこに学びの楽しさがあったと思います。学ぶなかで気付いたことは、教育はきっと、大人が思うように子どもを育てるためのものではなく、子どもの成長を支えるために必要に応じて使える「ひみつの道具」のような存在だということです。
こうして現代子ども学科で学ぶうちに、子どもたちに日々寄り添い、支えたいと強く感じるようになりました。そして自信と希望が持てる子どもを、一人でも多く育てたいと心に決めました。これは時間がかかること。小学校と中学校(英語)の教員免許を両方取得しましたが、少しでも早く、長く子どもたちと関わるために、小学校教諭の道を選びました。心に希望があれば、未来への夢を描き続けられる。自分に自信があれば、実現するために頑張れる。具体的な手立ては僅かでも、私が教師として希望を持って過ごす姿を子どもたちに見せることから始めたい・・・。いよいよこの春、スタートラインに立つことができます。

人間科学部 現代子ども学科 4年 伊藤汐里さん(愛知県 岡崎北高等学校出身)
教育実習での、算数の授業の板書です。

教師を目指す人にとって
KTAでの体験が
かけがえのないものになる

私は4年間、教師を目指す金城生が集まるKTA※というサークルで活動していました。教員採用試験の面接練習をはじめ、他学科の教職課程での学びについて情報収集したり、OGの方を招いて現場の様子や職場での服装を尋ねたり・・・。このKTAで私はもう一人のメンバーと共にリーダーを務め、メンバー全員に「悩みがあったら話しやすい方に伝えて」と言ってはいたものの、目標や気持ちに差がある仲間が集まる組織を団結させて、活動を続けるのは大変でした。そこで、こちらから率先して疑問や悩みを聞きにいくことにしました。それからは互いの距離が縮まり、私が行き詰まっているときは、状況を顧問の先生に伝えてくれたり、仲間に展開してくれたり、みんなの心が一つになっていきました。
こんなエピソードがあります。メンバーの一人が、進路で悩んでいる、勉強に自信がない、KTAにも行けない、と泣きながら私に打ち明けてくれました。彼女の相談に乗り、いろんなことを話すうちに「汐里と話したことで目覚めた」と言ってくれたのです。それからは一緒に勉強するようになり、今ではかけがえのない親友です。実際の彼女はとてもポジティブ。何かとナーバスになりがちな私は、本当に助けられています。こうしてみんなと一緒に模索する中で、リーダーシップについての意識が深まり、成長できたと感じています。
KTAは、他学部他学科の仲間が集まり、教員採用試験合格を目指した議論を続けて、明日への糧にしています。教師を目指す人は金城に入ったらぜひ、KTAを訪ねてください。顧問の先生もどんなときでも、親身になって相談に乗ってくれますよ。
※Kinjo Teacher Association(教職研究):教員採用試験で重視される面接練習等、教育についてのリサーチや学び合いを行うサークル。

学生生活・思い出のアイテム
海外留学・思い出のアイテム

教師になるときも、なってからも大切なのは人との繋がり

手前は先輩から代々続くKTAノート。面接をイメージしたメンバーとのやり取りを、付箋を使ってどんどん書き込み、5冊にまでなりました。電車の中や自宅で見直し、分からないことは翌日聞いて解決、の繰り返し。このノートのおかげで面接対策ができたのはもちろんですが、自分をさらけ出すことになるので、メンバーと内面を共有でき絆も深まりました。
後ろは教育実習のスナップ。2回の教育実習でお会いした先輩教師のお二方は、小さなことにも感動し、教室、職員室、場所を問わずイキイキとお話され、私が理想とする教師像そのものでした。また、実習中、生徒たちの中に「先生(私)になら話せる」と言って自分の悩みなどを打ち明けてくれる子がいたり、子どもは私のことをしっかり見ているんだ、と改めて知らされました。

豊富な実習時間で、子どもへの理解を深めます。

幼稚園教諭・保育士・小学校教諭・中学校教諭(英語)の4資格に幅広く対応していますので、子どもへの理解を深め、必要な資格を取得することができます。また、子育て支援のスキルや小学校で英語を教えられる知識・技術など、プラスアルファの強みを身につけられるのも特長です。そして、小学校研修や子育て支援体験、教育ボランティア活動などもサポートしているので、学外実習と合わせて子どもとふれあう時間が圧倒的に多く、より実践的な学びを実現しています。

現代子ども教育学科について

掲載の内容は取材当時のものです。