文学部 日本語日本文化学科 4年
大野さくらさん
深堀りしても
新たな発見が生まれる
奥深い日本文化
私は中学校・高校と女子校で学んでいたので、そろそろ共学校に行くべきでは?との思いもあり、基本的に女子大学以外への進学を考えていました。そんな中、高校3年生の夏に金城からオープンキャンパスの案内状が届き、参加することにしました。共学を中心に考えていたこともあり、金城の情報はほとんどありませんでしたが、キャンパスの雰囲気がとてもよく、しっくりと馴染む感覚がありました。そして、日本語日本文化学科の模擬授業で先生の話をお聞きして、大学に進学して深めたいと考えていた学びが、ここならできると実感したのが決め手になり、金城に入学しました。
私は日本史や中国史が大好きです。高校生の時、古事記や日本書紀を題材にした宝塚歌劇の舞台を見て興味を持ち、演出家による独特の歴史解釈、それを生かした巧みな演出に魅せられました。高校3年生の国語の授業では、古事記や日本書紀についてプレゼンテーションを行い、日本の神様の人間っぽさについて語りました。それ以降、大学でもっと日本の歴史と文化、文学について学びたいと強く考えるようになりました。
日本文化や文学の面白さは、どれだけ掘っても疑問や魅力が次々と湧いてきて、探究心が尽きないところです。ひとつの疑問を解決しても、違う側面から新たな疑問が浮かんでくるのが楽しいです。仮説を立てて考え、今まで学んだ知識をもとに解決できると、充実感を得られます。最近は室町時代に関わる歴史の一環として、朱子学、陽明学などについて学んでいますが、他の授業で聞いた話と繋がったり、新たな解釈が生まれたりするのがとても面白いです。
参加しているゼミでは、私が担当する室町時代で、難しい文章を解釈するテーマがありました。先生に尋ねたり、ゼミの仲間で討論したりしたものの、思うような答えが出ず悩んでいたところ、仲間の1人から出た一言を発端にしてどんどん展開、最後の一人がまとめて、みんなで「それだ!」となった時は、本当に目からウロコでした。
大変なのは、とにかくたくさん文章を書かなければいけないこと。レポートでも試験でも、記述がとても多いです。私は、枠があったら最後まで埋める、という気持ちで書いています。その甲斐あって、今ではちょっとした文章なら、さらっと書けるようになりました。
「とよたPR大使」を通して
私自身が成長できた
私は第9期の「とよたPR大使」に任命され、2021年9月から2022年8月の1年間の予定で活動しています。1年生の時、アルバイトをしていたホテルに「とよたPR大使」が所属する「豊田元気プロジェクト」の実行委員長の方がいらして、「よかったら、PR大使やってみない?」とお声がけいただきました。
自分から物事に関わる方ではなく、前へ出ることが苦手な私にとって、当初はそれほど積極的ではありませんでした。しかし、その数か月後、豊田でラグビーワールドカップ2019が行われ、ホテルのスタッフとして参加。微力ですが、たくさんの方をおもてなしすることができました。その時から、もっと多くの人に豊田の良さを知ってもらいたい、と思うようになりました。そして、家族、友人といった周囲の後押しもあり、意を決して応募したところ、書類選考、面接を通過して第9期メンバーの1人に選ばれました。
やりがいは、たくさんの方と出会い、今まで気づかなかった素敵な豊田を見つけられることです。豊田はクルマ以外にも魅力が数多くありますが、まだまだ伝わっていません。私たち「とよたPR大使」はたくさんの方に豊田の魅力を知っていただこうと、各種イベントへの参加はもちろん、インスタグラムを通しての情報発信も行っています。お店やグルメ、イベントの魅力が適切に伝わるような文章を考えるのは大変ですが、コミュニケーションを通してこちらも魅力に気付けるのはとてもうれしいです。ちなみに私の投稿は食に関する写真が多いかもしれません。食べている途中から写真を撮り忘れたり、食べ終わってから気づいたり・・・(笑)。そして、地産地消を心がけるようになったことも、食に関する出来事の1つです。
この仕事は、いろいろな方との接点があるので、マナーや礼儀作法が少しずつ自然になってきたと思います。また、普段お会いする機会のない方とお話させていただくことも多く、状況に沿った会話が少しずつできるようになりました。
何ごとにおいてもエンジンをかけるまで大変な私ですが、スタートしてからは絶対やり抜こうと決めています。もちろん大変なこと、上手く行かないことはありますが、全部ありのままに受け止めながら、自然体で残りの期間を務めていきたいです。
卒業後は
学びに意欲的に取り組む
子どもを育てる教員に
自分の性格を「相当な面倒くさがり」だと認識する私にとって、挑戦することは、どちらかといえば苦手な方に分類していました。しかし、「とよたPR大使」をはじめとして、学生生活を通して少しずつ変化してきたように思います。その結果、以前の自分であれば、絶対に参加しなかったであろう、学生ボランティアにもチャレンジしました。
当時中学校で教頭をしていた父のつながりで実現したのですが、内容は小学校6年生と1年生のクラスのサポートです。テストの判定やタブレットの使い方指導、そして放課後は全力で鬼ごっこ!特に小学1年生のクラスは言うことを聞かない時期で、とても大変でしたが、それ以上に楽しく充実した時間でした。
こうしたことがあり、大学卒業後は学びに意欲的に取り組む子どもを育てる教員になりたいと考えるようになりました。自分自身がこれまで以上に、学ぶことに積極的にもなりました。教職課程では、もうすぐ教育実習が始まるので、実りあるものにするために今からしっかり準備したいです。ボランティアでは教育実習を前にして、いろんな先生に出会うことができ、お話も聞けて、参加してよかったと感謝しています。
4年生のゼミで行なう内容について、細かい部分はまだ決まっていませんが、日本の文化と文学、そして歴史を関連付けて研究していきたいです。歴史を軸にして、さらに視野を広げる1年にしたいですね。
受験生の皆さんは大学入学後を見据えて、体調やスケジュールなどの自己管理ができるように心がけてください。大学生になると自分自身での判断と行動が生活の中心になってくるので、メリハリを大切に、何より健康に留意して、サポートしてくれる人への感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。大学生活への思いを膨らませつつ、受験への準備をがんばってください。応援しています!
- 学生生活・思い出のアイテム
毎日に欠かせない頼もしい相棒たち。
中学生のころからずっと、紙の手帳でスケジュールを管理してきました。課題やプリントの提出期限などの管理を、一冊の手帳で行っています。手帳にはモチベーションアップ、リラックスのためにお気に入りの写真を挟んだり貼ったりして、ときどき見返して癒されています。
もう1つは名刺入れ。「とよたPR大使」のお仕事の時は必ず、名刺入れを持っています。中には名刺と、「とよたPR大使」オリジナルステッカーが入っています。お仕事での名刺交換や、インスタグラムの投稿で掲載させていただく時、お店の方にステッカーをお渡ししています。
幅広い分野から、日本の美意識を探求します。
文化・文学・言語の探究を通して広い教養と深い知性を養い、日本語運用能力や情報活用能力も身につけるのが、日本語日本文化学科です。思想や美術、古典から現代のポップカルチャーまで、各時代の文化・文学・芸術をじっくり研究。日本人の感性を読み解き、思考力と分析力を養います。さらに、日本の伝統文化を代表する茶道・いけばな・狂言・お香など、各界の第一人者から直接その作法と精神を学び教養を深めます。
また、就職支援のために本学科独自の「キャリア・リテラシー科目群」を開講。1年次から就職に向けて視野を広げ、IT活用スキルなどを身につけられるもの特徴です。
掲載の内容は取材当時のものです。