子どもの頃からの憧れ

患者さんの命に近い、
病院薬剤師を目指す!

薬学部 薬学科 5年
山﨑みのりさんが紹介

薬学部 薬学科 5年 山﨑みのりさん薬学部 薬学科 5年
山﨑みのりさん

祖父母の影響で
幼い頃に芽生えた
薬剤師への思い

私が幼い頃に祖父母が薬剤師として働いていました。長く現役だった祖父からは「薬はどんどん新しくなるから、その知識を追いかけることが大変だ」と、薬剤師ならではの苦労話など、色々な話を聞きました。このことは、仕事に直接触れることはなかったものの、薬剤師に対する興味が少しずつ湧くきっかけになりました。またその頃は、アレルギーの治療で通院しており、処方薬を渡してくれる薬剤師さんが、優しく丁寧に接してくださる様子を間近で見る機会が多くありました。こうしたことから薬剤師に対して漠然と憧れを抱くようになり、薬剤師は将来の選択肢の一つとなりました。その後、高校生の時に祖父が亡くなりました。その数年前から祖父が徐々に老いていく様子や点滴をはじめとする薬の影響で変化する状況を見聞きし、その死に立ち会えたことで、自分も薬剤師として医療に関わっていきたいと強く思うようになりました。振り返ってみると、祖父は「これが人が老いて死んでいくという姿だよ」と学ばせてくれたのかもしれません。こうして私は進学先に薬学科を選びました。
金城については薬学科での学びはもちろん、金城サポート奨学金(金サポ)にも興味を持っていました。金サポは一般入試(前期)[2科目型][3科目型]、共通テスト利用入試(前期)の合格者の内、成績上位者各100名が給付資格を得られる大型奨学金です。これに選ばれることは大きなモチベーションとなり、受験勉強も捗りました。また、制度を毎年継続して受けるには一定の成績を修めなければならず、進学してからも学習意欲を高く保ち続けることができています。成績の維持は国家試験合格にもつながる一つの目安だと考えて、日々勉強に取り組んでいます。
※彼女が目指した「金城サポート奨学金」の詳細はこちら。

薬学部 薬学科 5年 山﨑みのりさん

受験も大学も
勉強は授業が基本

高校生の時は進路の選択肢を複数持てるようにコツコツと勉強に取り組んでいました。私は授業の勉強が全ての基本だと考えており、その成果を出し切れば試験は乗り越えられると思っていたので、過去問題集以外の参考書を自分で購入することはほとんどなく、学校で購入した教科書や問題集、単語帳を中心に使いました。
薬学科は理系科目がほとんどで、ほぼ全ての科目で定期テストが課されます。初めて目にする専門科目ばかりなことに加え、多い時は10科目以上テストを受けることもあったので、万遍なく勉強しなければなりません。そのためにもテスト勉強はもちろん、苦手範囲の克服などやるべきことを整理するよう心がけています。
薬学科の勉強は薬が作用するメカニズムが理解できたり、薬に関する新しい知識を知ることができたり、発見の連続でとても楽しいです。子どもの頃に自分が使っていた薬が授業に出てくるのですが、そんな時は内容も、より頭に入ります。また、患者さんを設定してその背景や検査結果、処方などから様々なことを類推するグループディスカッション形式の授業や実習では、学んだ知識をフル活用させるので自分がやってきたことを振り返る時間にもなっていますし、考察する度に知識が身についてきていることを実感し、日々やりがいを感じています。
薬学科の学びで特に印象に残っているのはセミナー活動です。1~3年生まで毎年違うセミナーに所属し、講義では触れる機会の少ない経験がたくさんできました。特に1年生で所属していたセミナーでは定期的に英語論文を読んでいたのですが、まだ専門知識が乏しかったこともあり、とても苦労したのを覚えています。しかし、今思うと早い段階から論文に触れていたことで2年生以降の授業で論文に対して抵抗を感じることは少なく、とてもいい機会だったと思います。また英語の必要性も再認識できたので、高校まで取り組んできた英語の学習やTOEIC受験の継続のきっかけにもなりました。
仲間とは勉強ばかりではなく、授業の合間にランチに出かけたり、雑談で盛り上がったり、オフの時間もしっかり楽しむことがオンの時間である普段の学びにいい影響を与えていると思います。

薬学部 薬学科 5年 山﨑みのりさん

チャレンジする
気持ちを忘れずに
病院薬剤師の道を歩む

金城では、女性としてどのように社会の中で役割を果たし、自立していくのかを考える時間が多く設けられているため、自分と向き合う環境が整っていると感じています。また、キリスト教における思いやりなどの視点を通して福祉活動や医療を学んでからは、キリスト教の教えを一つの考え方として捉えるようにもなりました。こうしたことも金城に入学したからこそ、と言えるでしょう。
また、これまでの学生生活を振り返ると、やはりコロナ禍が大きく影響しています。大学生活を1年過ごし、流れを掴んで「さあこれから思いっきり楽しむぞ」と意気込んでいた2年生からコロナ禍での学生生活が始まりました。やっと慣れたと思っていた大学生活も振り出しに戻り、授業の受け方や生活リズムなどに関して試行錯誤の日々を送りました。しかし、オンライン授業により時間的な余裕が生まれたことで、中学生から続けている能楽に打ち込むなど、自分の趣味や新しいことに取り組むことができました。そして登校が再開した時は、友人と顔を合わせて話すことができる幸せに気づくことができました。
将来は患者さんの命に近い病院薬剤師として働きたいと考えているので、薬物治療に関する知識や、医療従事者の方や患者さんとのコミュニケーションの取り方などに対して、理解を一層深める必要があると思います。これまでひと通り学びましたが、やっと薬学の入り口にたどり着いたという気持ちで、道のりはまだまだ長いです。まずは、夏から始まる病院・薬局実習でたくさんのことを吸収したいです。現場では自分に必要なことがもっと明確になり、自分のやりたいことが浮かび上がってくるのではと思います。
受験は自分を見つめ直し、新たな自分を知る大切な機会です。たくさん悩んでも当然です。でも、一人で悩まないでください。そんな時は家族や先生などの信頼できる人に相談してください。ハッとするような答えが返ってくるかもしれません。私も担任の先生に相談したからこそ、金サポにチャレンジする決意が固まりました。
大学生活では高校生活と比べて自由に使える時間が多くなり、選択肢もたくさん増えます。勉学に打ち込むも良し、新しい趣味を見つけるも良し、自分の世界を広げる絶好のチャンスです。実は私も最近、新しい趣味として弓道を始めました。皆さんも自分の好奇心に向き合い、夢に向けて金城でチャレンジしてください!

学生生活・思い出のアイテム
学生生活・思い出のアイテム

白衣は薬学科の学びの象徴です!

思い出のアイテムは白衣です。2年生の実習が始まってからはほぼ毎週のように着て、実験や実務学習を行っていました。OSCE(※)受験でも着用し、実験を通して講義で習った知識を確認することはとても楽しく、実習後に納得のいくまで議論したことを覚えています。コロナ禍で最初に再開した対面授業が実習だったので、その時も白衣でした。再開当時、週2回クラスメートと顔を合わせる貴重な時間でもあり、仲間同士で直接意見を出し合い答えを導き出す楽しさを感じた時間でもありました。
※OSCE(Objective Structured Clinical Examination;客観的臨床能力試験):薬学生が実務実習を開始する前に技能及び態度が一定の基準に到達しているかを客観的に評価するための試験

国家試験に全員合格するための充実サポート。

薬剤師国家試験の全員合格を目指して、6年間を通じて試験対策を進めます。4年次には薬学共用試験対策、6年次には直前対策として国家試験対策講義や模擬試験などを実施します。自信を持って実務実習に取り組めるよう、看護師や医師などからも現場さながらの指導が受けられます。また、本学科の専任教員は薬剤師の先輩、医療現場の経験者として、親身に学生一人ひとりに接し、薬剤師になる夢の実現をサポートしています。また、学生同士が協力し合いながら合格を目指す学習環境も、本学科の特長です。

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掲載の内容は取材当時のものです。