文学部 外国語コミュニケーション学科 3年
梶田ゆり子さん
語学と文化を学び
視野を広げる
元々英語が好きでしたが、高校3年生の選択授業で中国語を学んだことがきっかけとなり、英語以外の言語にも興味を持ちました。異なる言語を学ぶことで、それまで見えていなかったものが見えるようになり、英語だけでなく、様々な国の言語や文化を学びたいと思うようになったのです。外国語コミュニケーション学科を選んだのも、そのような強い思いからでした。この学科では、1つの言語に捉われずに幅広く学ぶことができ、それが私にとって非常に魅力的でした。
外国語コミュニケーション学科では、必修の英語に加え、中国語・フランス語・ドイツ語の中からもう1つの言語を選択し学びます。私は高校時代から興味を持っていた中国語を選びましたが、2つの言語を同時に学ぶことに対して、最初はついていけるか不安でした。しかし、いざ始まってみると、理解できないことがあれば丁寧に答えてくださる先生と、授業後も一緒に疑問点を解決し合えるクラスメートがいて、楽しく充実した学習環境に助けられています。
また、この学科では、語学だけでなく、これまで知らなかった国や地域の文化や歴史も学ぶことができます。第2言語として選んだ国のことはもちろん、オセアニアやインドなど、専攻する言語以外の国や地域にも触れることができ、幅広く知識を身につけました。最初は理解できなかったことも、世界には様々な考え方を持つ人がいて、独自の文化を築いていることを知るにつれ、少しずつ理解を深めることができるようになりました。自分とは違う視点や考え方を学ぶことで、視野が広がったと感じています。
外国人にとって
分かりやすい日本語を
追究する
外国語コミュニケーション学科には、外国人に日本語を教えるための日本語教育の授業があります。この授業を通じて、私は外国人の視点から日本語を分析し、これまで意識していなかった様々なことに気付かされました。例えば、外国人にとって難しい発音や敬語の使い方、漢字表現の難しさなど、日本人にとっては当たり前のことが、実際には多くの課題を含んでいることを痛感しました。
こうした経験から、私は日本語教育に力を入れて勉強したいと思い、日本語教育の授業や研修に積極的に参加しています。授業では、文法や発音の分析、特に外国人が日本語を話す際に間違えやすい点に焦点を当て、日本人があまり意識していない部分まで掘り下げて学んでいます。
3年次には、日本語教育研修の一環として、8月下旬から9月上旬にかけてタイのパヤップ大学を訪れ、現地の学生に日本語を教える実習がありました。パヤップ大学の学生との交流を通じてより理解が深まり、日本語教育を学ぶ上での貴重な機会となりました。さらに、外国人に教えるためには国際的に通用する英語のスキルも必要であるため、英語の勉強にも力を入れています。私が外国人とコミュニケーションを取る際に特に意識している点は、発音や文法を意識しすぎないこと。それよりもイントネーションをつけることで、伝えたい内容を強調するよう心がけています。
また、オープンキャンパスでは学生スタッフとして、この学科で何を学ぶのか、どんな魅力があるのかを、来場された方に個別で説明しました。外国語コミュニケーション学科と金城について知ってもらうことが目的でしたが、学科について話していた時や、大学案内パンフレットなどを参考に事前準備をしていた時に、入学してから今までの体験が蘇り、本当に多様な学びができる学科だと改めて実感しました。
金城はあなたの気持ち次第で
どれだけでもチャレンジできる
元々私は人前に出ることが苦手で、自分から積極的に行動するタイプではありませんでした。しかし、金城に入学してから学びや行動の幅が大きく広がり、今しかない大学生活を無駄にしたくないという思いから、積極的にチャレンジするようになりました。この変化をもたらしたのは、所属しているオーケストラの存在です。中学生の頃からヴァイオリンを習っていましたが、オーケストラ経験は初めてで慣れないことも多く、とても難しかったことを鮮明に覚えています。入部して間もなく、コンサートミストレス(※)という重要な役割を任されました。これまでリーダーの経験がなかった私は、周囲の助けを借りながら、オーケストラをまとめるリーダーとして成長しようとするうちに、自信と積極性も増してきました。演奏を通して同期のメンバーや先輩、後輩との絆を深めることができ、今ではこのオーケストラが自分にとってかけがえのない居場所になっています。また、オーケストラの活動だけでなく、大学のキャリア・アップ講座を利用して各種資格に挑戦したり、オンラインでのオーストラリア留学や沖縄での海洋文化研修に参加したりと、活動の幅を広げています。こうした活動が、私の大学生活を支えていると言っても過言ではありません。
将来についてはまだ決まっていませんが、日本を訪れる外国人をサポートする仕事に就きたいと考えています。外国人の中には、言語だけでなく、考え方や価値観の違いに苦労している方もいます。そうした方々をサポートできる仕事に就き、学んでいることを生かしたいと思っています。さらに、大学生活で身につけた積極性を生かし、コミュニケーション力が重要な営業職にも興味があります。
金城は、先生も学生も個性的で、面白くて優しい方ばかりです。そして何よりもアットホームで、心穏やかに過ごすことができます。私がキャンパスで一番好きな場所はアニー・ランドルフ記念講堂です。美しいステンドグラスから差し込む光が作り出す空間は、どんなにつらいことがあっても、ここに来ると心が安らぎます。オープンキャンパスなどで金城を訪れる際には、在学生の雰囲気を感じると共に、お気に入りの建物も見つけてみてくださいね。
大学生になると、活動の幅が広がり、様々なことにチャレンジできるようになります。金城では、あなたのために多彩なステージが広がっています。入学したら、ぜひ色々なことにチャレンジしてみてください!
※コンサートミストレス:女性のコンサートマスター。オーケストラの各奏者を統率して、指揮者の意図を音楽に具現する役割を担う。第1ヴァイオリンの首席奏者が務めるのが通常である。
- 学生生活・思い出のアイテム
気付きとチャンスを与えてくれた、かけがえのないアイテム
このヴァイオリンを買った中学1年生の頃から、ずっとソロでの演奏が主体でした。金城のオーケストラに入ってから初めて演奏した時に味わったのは、ソロとはまったく違う凄みと、まるで音楽の中に自分がいるような感覚でした。そして、大勢の奏者と一緒に弾くことの難しさも同時に感じました。入部当初は苦戦しましたが、周りのサポートのおかげで、同じ目標に向かって力を合わせることの素晴らしさを学ぶことができました。オーケストラには演奏するだけでなく、たくさんの魅力があります。皆さんもぜひ覗いてみてください。
2つの外国語と多様な文化を学んで、世界の人々と交流しよう。
英語と並行して、中国語・フランス語・ドイツ語のいずれかを習得することで、英語ともう1言語を使いこなせる人を育てます。さらに、従来の留学や海外研修のほか、「海外キャリアアッププログラム」(英語圏セメスター留学など)や「日本語教育プログラム」など、実践的プログラムで海外経験を積むことができます。
もう一つの大きな特徴として、「海洋」と「大陸」の視点から世界の文化を理解するために、2年次に「海洋文化コース」または「大陸文化コース」を選択。身につけた外国語を使いながら世界の多様な文化を広い視野で学びます。
掲載の内容は取材当時のものです。