梅雨に入って蒸し蒸しした天気が続いていますね。 そんな梅雨時ですが、薬用植物園の植物たちも粛々とそれぞれの生長をしています。 

ところで、梅雨時に咲く花っていうと、アジサイのイメージが強いと思いますが、薬用植物ではクチナシの花のシーズンでもあります。写真のような花が咲きます。 学名はGardenia jasminoides。ジャスミンに似たという意味の名前がついていますが、ジメジメ感化からしばし解放してくれるようなジャスミンのような爽やかな独特の香りを発します。 

クチナシの花ってもっと花びらがあって華やかじゃないの?と思った方。それは観賞用に品種改良したものです。これが正しい?クチナシの花。花の真ん中に淡い黄色でちょっと膨らんで立っている部分が徐々に膨らんで、秋になると黄赤色の果実になります。栗きんとんの色付けなど食用の色素にもなる果実です。

実は薬草園の中だけでなく、金城の森の中のあちこちにクチナシが自生しています。花が目立つこの時期、散歩をしながら探してみてはいかがでしょう?