国際情報学部庫元正博ゼミは、2014年10月から、青柳総本家と若い世代の和菓子やういろう離れという課題に関して産学連携活動をはじめ、まず消費者調査やインタビュー調査などを実施。その分析から、若い世代への「ういろう体験」を増やしていくという目的で、身近な金城生に興味をもってもらうため金城オリジナルういろうを提案し、採用されたものです。
当初企画開発に関わった2015年3年ゼミの様子(軽井沢ゼミ合宿での企画と青柳総本家へのプレゼン)
制作意図として、金城学院を象徴するういろうを作ろうということが決まり、キリスト教主義の本学のシンボルカラーであるボルドー(赤ワイン)、キャンパスの桜並木を彷彿とさせる「さくら」、そして和の象徴である大納言小豆の3つの味を組み合わせた3層のういろう「金城学院オリジナル 青柳生ういろう」が誕生しました。
2019年時は130周年限定パッケージで
パッケージと3層のういろう
初めての生産、販売は2015年10月の金城祭。以後、入学式、ホームカミングデー、父母会等で販売を重ね、2022年10月で販売累計4,120本を達成いたしました。
2015年の金城祭での販売
2019年入学式での販売
途中コロナ禍で2020年、2021年は販売中止となっていましたが、今年2年ぶりに再開ができたのは、株式会社青柳総本家代表取締役副社長 後藤稔貴様のご尽力がありました。
今回の金城祭での生産・販売にあたり後藤稔貴様から「2年振りにお声掛け頂きありがとうございました。学生の皆様との接点を持つことが出来たことは弊社としても貴重な財産となりました。また、実直に取り組む学生さんの姿を拝見し感銘を受けたと同時に皆様にはういろうの可能性を教えて頂きました。 弊社は地域の皆様との交流を大切にしておりますので、産学連携活動に参加させて頂けたこと大変嬉しく思います。」 とコメントをいただきました。
当初より学生と共に関わってきた庫元講師は 「7年前に最初に試作品を食べた時に思わず『ういろうのハーゲンダッツだ』といった記憶が鮮明にあります。先日今年のものをゼミ生と食べましたが、全く同じ味がそこにありました。3層のういろうは職人の方が1層づつ作り、それを合わせて1本づつ手で切り出すと聞いています。まさに老舗ならではのもので、青柳総本家様の産学連携に対する真摯なご協力の賜物です。2015年のゼミ生から毎年受け継いで発展、継承してくれた各年代のゼミ生も、みんなこの金城学院オリジナル 青柳生ういろうに対して、強い愛情を持って大事に育ててくれたと感慨深いものがあります。」 と話してくれました。
この「金城学院オリジナル 青柳生ういろう」は、庫元講師が来年以後本学の講義をもたないため、今後の発売については未定ですが、なんらかの継続を考慮していきます。