現地2月20日(水) アメリカ・アリゾナ州フェニックス・テンピで、大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルスの春季キャンプを国際情報学部の学生チームが訪れ、取材活動をしました。
現在キャンプでは昨年肘の手術をした大谷選手の動向に注目が集まり、アメリカのメディアだけでなく、日本からも多くの取材陣が現地入りしている中、本学 国際情報学部の学生達が加わり取材をしました。
大谷選手はこの日、打撃用のゲージに入り素振りをしたり、室内特設テント内でウエイトトレーニングを午前中に一時間半程行いました。いずれも室内練習場での独自メニューでの調整で、練習の合間に取材陣の前に姿を見せた大谷選手を学生達は日米のマスコミ関係者と供に取材撮影することができました。
また、今回の取材に向けては、エンゼルスや日本ハムなど野球関係者の他に、みどり野会ロサンゼルス支部や在ロサンゼルスのビジネス関係者を通じて、便宜を図ってもらうよう働きかけて頂きました。
今回は金城学院大学の訪問を知った球団広報のグレース・マクナミさん(45)の協力で取材が最終的に許可されました。マクナミさんは小学生の頃に父親の仕事の関係で名古屋にいたことがあり、今回の金城学院大学の訪問に「名古屋の学生達がわざわざ訪れてくれたので、今回限りを条件に許可した。また、今後はこのような大学生などの訪問は一切受け付ける事はないと」と語り、学生たちによる今回の取材は特別貴重な体験となりました。
学生達は本場大リーグのキャンプを訪問するのは初めてとあって、グランドの多さや各種施設の充実ぶり、また、キャンプとは言うものの、本場メジャー選手たちの迫力に圧倒されていました。また、マスコミの人たちが大谷選手の様子をカメラに収めようと必死に追いかけている姿に学ぶべきものが多くあったようです。また、球場周辺の取材では現地のファンの人たちが大谷選手を熱心に心から応援していて、期待の大きさが手に取るように分かるなどの多くの成果がありました。
これは本学で単位が付与される正規の授業(KIT:Kinjo International Training)で実施されたもので、学生たちは現地を訪れるまでに大リーグの歴史や現状、大谷選手のこれまでの活躍ぶりをつぶさに学んでいきました。また、中日新聞から大リーグ取材経験のある記者を招き授業を受けたり、CBCテレビのカメラマンや、元フジテレビ海外支局長からも様々なご指導を頂きました。
この授業は国際情報学部の磯野正典教授(62)が担当する授業の一環で、磯野教授はフジテレビ系列で「プロ野球ニュース」や「プロ野球中継」を担当したスポーツアナウンサー出身。日本ハム球団関係者とも親しく、大谷選手が日本ハム最終年の沖縄名護のキャンプでも取材をしています。また、国際情報学部でジャーナリズムや放送関連の授業や番組制作の指導をしており、教え子にはアナウンサーやディレクターが全国各地のテレビ局に就職しています。
こ今回、磯野教授は大リーグキャンプの取材ができたことについて「全ては協力して頂いた皆さんの支援の賜物、普通では絶対にできない取材が実現した事に学生は感謝の念を持ち、本場メジャーリーグのキャンプの様子を一生の宝物として目に焼き付けておいて欲しいと」と話してくれました。
参加した一年生の阿部桃子さんは「正式な取材許可を頂き取材できたことに感激した。将来は米国バスケットボールに関わる仕事をしたいのでとても良い経験になった」。二年生の三浦和泉さんは「将来アナウンサーとして野球などのスポーツ番組を担当したい。大リーグはその原点、取材許可を頂き普段では見られないメジャーリーグの世界を垣間見ることができた」。同じく二年生の長谷川菜央(20)さんは「広報のグレース・マクナミさんが現場で力を貸して頂いた事が嬉しくと同時に凄いと感じた。広報の仕事は大変そうに見えたがその姿はとても輝いていた」と語ってくれました。