名古屋市内に3店舗展開する「すし旬」さまは、開業以来20年愛されている味をご家庭でも味わっていただきたいという想いで“万能だし 煮汁”を開発しました。
食環境栄養学科の学生が、「煮物等の和食の調理離れ」という課題解決に向け、 “万能だし 煮汁” を使って魚・野菜などをもっと手軽に調理できるように、メニューを考案しました。
このメニューの一部が、すし旬 久屋店で2023年2月から、期間限定で販売されます。
管理栄養士の卵である食環境栄養学科の学生は、日本の食文化の研究や調理学、給食への展開なども学びます。“万能だし 煮汁”を使ったレシピ考案は、調理学のゼミと給食経営管理論のゼミの合同で、調理科学と給食経営管理論の学術的な観点を踏まえて、“万能だし 煮汁”の活用方法を、半年以上かけ、実験と打ち合わせを重ねて検討しました。
調理学ゼミでは、「煮物離れ」の原因を探り、煮物だけでなくオーブンでの焼きや炒めなどの調理方法や、丼メニューなどの提供方法を調理の経時的な変化や最適な調理時間を検討し、デザートにまで煮汁を使用するメニューを提案。
給食経営管理ゼミでは、実際の調理工程を検証し、煮汁を使うことで家庭での調理工程数が減少することを実証。
3年生から4年生になる時期におこなった今回の活動は、管理栄養士養成課程で学修する科学的知見をもとに、食事の課題を解決する貴重な学びになりました。
日常の食事の課題を見出し、栄養管理と食事管理し、改善を指導できる力は管理栄養士として重要です。金城学院大学では、産学連携を取り入れた学びを通じて、課題を解決できる管理栄養士を育成しています。