磯野ゼミでは本年度のゼミ視察ツアーで沖縄米軍基地を訪問しました。
今回、その概要を伝える記事が米軍の公式季刊誌「BIG CIRCLE」2023年1月号に掲載されました。

同誌は、在日米軍海兵隊が沖縄や日本の地域社会との相互理解を目的に、日米両国語で発行し、主に海兵隊と家族による地域活動、海兵隊基地で開催されるイベントなどを記事として取り上げていています。WEB版はこちら
今回は巻頭の4ページに渡り「女性同士の交流 -米軍女性隊員と女子大生、知識と希望を分かち合う-」というタイトルで掲載されました。

磯野ゼミでは2012年から沖縄米軍基地をテーマとした研究活動を行なっていますが、公式に米軍への取材が許可されたのはこれが初めてです。米軍側は本学が女子大学であることを考慮して、特別セッション「女性のためのリーダーシップ育成討論会」を企画し実現しました。

討論会には、海兵隊太平洋基地副司令官ジェフリー・L・ハモンド大佐の他、海兵隊・海軍の女性将校と下士官8名が参加しました。さらに、軍事環境汚染問題など米軍にとっては極めて微妙な問題についても質問を行うことが出来ました。
また、セッション終了後には米軍のメンバーと会食を行い、さらに話を深めると共に女性同士ならではの会話も繰り広げられ、華やいだ雰囲気の中で多くの成果を得ることが出来ました。

磯野教授はこれまでに、放送ジャーナリストと研究者として沖縄米軍基地問題に取り組んでいますが、今回の様に米軍関係者が心を開いて、本音で質問に答えてくれる機会が無かっただけに、「取材を成功させたゼミ生の真摯な姿勢と行動力に驚き、日本のマスコミが出来なかった事を実現した」と高く評価しています。

ゼミ生達はその後も個人的に米軍の皆さんとの交流を継続しており、今後の研究にも繋がるものと期待出来ます。合わせて、今回の米軍訪問について、ゼミ生がその後訪れた名護市辺野古では、フランスのルモンド紙メスルール・フィリップ記者からの取材を受ける事となりました。

このように国際情報学部の磯野ゼミは、グローバルな世界の理解と、ジャーナリズムを体現するため、単なる親善訪問ではなく、社会的テーマの追求という目的を持って、多くの困難やリスクを克服しつつ、現地・現物・現在へのアプローチが重要である事を今回の記事で広く内外に喧伝しました。

 

 

※この記事は米軍の公式季刊誌「BIG CIRCLE」の許可を得て掲載しています。