薬学部薬学科は7月1日、「フィブリノゲン製剤によるC型肝炎ウイルス感染による薬害肝炎」というつらい経験をした石瀬純子さんをお招きし、「薬害被害者からのメッセージ」と題した講演会を開催しました。1年生対象の「基礎薬学演習B」(青柳 裕 担当)授業の一環で、138名の学生が参加しました。

石瀬さんは出産時に止血剤として血液凝固因子製剤「フィブリノゲン」を投与されたことが原因でC型肝炎ウイルスに感染しました。講演では、石瀬さんの薬害被害状況、治療中の困難、感染症に起因する差別のメカニズムや偏見についてお話しされました。
最後に、薬害再発防止のためにどうすべきか、薬学生として考えていく必要性をメッセージという形で学生に届けていただきました。

医療の担い手となる薬学生は人の生命にかかわることの重大さを認識し、6年間にわたって高い倫理観を身につけるための教育を受けています。