ところで、これらの下剤の生薬、効き目が腸内細菌の活性で変わってくるんです。腸内細菌で分解されて効果のある物質に変化するんです。腸内細菌の状態は個人差が大きいので、これらの植物から作られる便秘薬は自分に合った服用量を見つけなければなりません。効きすぎると下痢して辛いので、最初は少ない量から始めて効き目が出るまで徐々に増やしていくというのがコツです。
残暑お見舞い申し上げます。8月8日 立秋 まだまだまだ最高気温37度だ38度だなんて言って、酷暑極まりないのですが、暦の中では秋の入りです。蝉時雨もクマゼミやアブラゼミの暑苦しい鳴き声一色だったところへ、ツクツクホウシが割り込むようになってきました。
この季節はマメ科の連中が元気です。日当たりのいい雑木林や土手はクズの蔓が占領しています。今回の写真は、薬草園のマメ科で下剤に用いられる植物。右の写真はセンナ。葉の部分がまあまあ強力な下剤になります。便秘の薬をよく飲む方は、このセンナ由来の便秘薬に一度はお世話になっているはずと言っていいほどの便秘薬占有率?の植物です。
下の写真はハブソウ。上向いてむくむくっとした感じに伸びているのが豆のさや。この中に種がいっぱい詰まってますが、その種を炒って香ばしくしてそれで作ったお茶がハブ茶というものです。普通は薄めにサラッとお茶を淹れるわけですが、これを濃く煮出してやると下剤となります。