夜が涼しくなって、夜露が降りるようになる季節、のはずですが、名古屋ではまだちょっと先になりそうですね。

今回は今が花盛りの・・と言ってもちょっと地味なやつをご紹介しましょう。カワラヨモギといって、野生では文字通り河原に生えている植物です。写真の状態でちゃんと花が咲いています。右の写真の枝先に粒々見えているのが花です。下の写真はその拡大版。とっても小さな粒々にしか見えませんが。この小さな粒々の花が生薬「インチンコウ(茵陳蒿)」です。胆汁の分泌を促進する作用があるとされ、黄疸(胆汁の分泌がうまくいかず胆汁の色素が血液に入って体が黄色くなる病気)の改善を目的に漢方薬に配合されます。インチンコウが配合される代表的な漢方薬はそのものずばり「茵陳蒿湯」。肝臓や膵臓の病気で胆汁の流れが悪くなった人に用いられます。