国際情報学部4年・風岡真白さん・田畑有菜さん、2年・岩本茉佑さんは「国際情報演習(4)(1)」で、沖縄米軍基地に於ける軍事環境問題を研究しています。この度、その成果を9月7日に沖縄県那覇市のホテル・コレクティブで開催された那覇東ロータリークラブの会合で「沖縄米軍基地環境汚染問題の現状と課題」として発表しました。
会場には現地在住の会員約50名が参加し、最近本土でも汚染が広がっている「有機フッ素化合物・PFAS」の米軍基地による土壌汚染と、それに伴う飲料水被害に関するこれまでの研究成果をそれぞれに発表しました。風岡さんと田畑さんは昨年、米軍基地キャンプフォスターに入り、この問題について直接米軍関係者に話を聞く機会を得ている事から、日米双方の視点からの研究に取り組み成果を報告しました。また、岩本さんはラジオ沖縄と沖縄テレビを取材し、現地マスコミからの視点の研究発表を行いました。
研究発表後の意見交換では、クラブの下田美智代会長から「現地に住む我々以上の危機感を持ち、米軍基地に対する不条理さを理解して、問題解決に向けたアプローチに感心した」という感想や、「名古屋の学生が数年前からこの問題を取り上げ、取材を継続している事に驚いた」「ここに来てこの問題が本土でも発覚している。沖縄だけの問題で無いことを当初から指摘しており注目のテーマでもある。研究の先見性を評価したい」という意見が寄せられました。また、風岡さん田畑さんは、会員に卒業論文の資料となるアンケートをお願いし、さらなる研究の深化に役立てることになりました。
これらの研究発表の成果と新たな調査による知見は、この後、11 月に開催される情報文化学会全国大会研究での発表と、風岡さん、田畑さんが卒業論文としてまとめる予定です。
2年・岩本茉佑さん
左 4年・風岡真白さん 右 4年・田畑有菜さん