暦は小雪ですが、名古屋はまだまだ雪が降りそうな気温にはなっていないですね。

さて、秋も深まって緑が茶色っぽくなって、薬草園もだんだん殺風景になってきました。その中で静かに彩りを主張しているのがサフランです。サフランライスなどではお馴染みのサフラン、生薬は花の中心から出ている3本の雌しべ。赤色が特徴的な生薬です。冷え症など血行不良を伴う婦人病に効果があるとされています。原産は地中海地方で、食用のサフランの約9割はイランなど西アジアの国々だそうですが、薬用の品質の良いサフランは、なんと日本が産地なんだそうです。

雌しべの赤色は薄まると黄色に見えるようになります。ゆえに、サフランライスはちょっと赤みを帯びた黄色ですよね。この色素は水に溶けやすいので、雨が降ると色が落ちてしまいます。開花から晴天が続いている間だけ綺麗な雌しべが観察できます。