人間科学部多元心理学科北折教授が、大阪・ミナミ地区において地元商店街・企業と大阪市で組織されたミナミ自転車対策ワーキングからの協力依頼により、独自の取り組みで進める放置自転車や押し自転車対策へアドバイスなどを行いました。

大阪・ミナミ地区では2000年頃から環境が悪化し、ある商店街では通行者数が往時の6割ほどになり、地域ぐるみで環境浄化を開始。地域と行政、財界とミナミ活性化協議会を設置し、駐輪場整備、放置禁止区域指定、啓発・撤去活動を推進してきました。

一時的には効果を見せるものの、新型コロナウイルス禍収束後、改めてミナミのまちで放置自転車が増加。2025年の大阪・関西万博を見据え、歩行者が安全・快適に回遊できるミナミのまちへ抜本的改善を図るべく、2023年4月に官民で自転車対策のワーキングをスタートさせました。

ミナミ自転車対策ワーキングでは、調査と実践、効果測定を重ね、さらなる実践と社会実験に取り組むなかで、北折教授の著書をきっかけに今回の協力依頼がありました。

第一回の話し合いでは、戎橋筋商店街振興組合事務局長の山本さん、大阪市建設局の三井さん、大段さん、ミナミまち育てネットワークの栗原さん、ミナミ御堂筋の会の絹原さんが金城学院大学にお越しになり、ミナミ地区の状況、ミナミ自転車対策ワーキングのこれまでの活動の説明、今後の活動展望などについて説明がありました。北折教授からは対応策についてのコメントや提言、集団行動心理についての事例紹介などを行いました。

今後もミナミ自転車対策ワーキングへの協力を通して、大阪・ミナミ地区の活動を支援していきます。