8月、猛暑、暑すぎて植物園の植物もちょっとバテ気味です。
その中で元気な植物のご紹介。相変わらず地味な植物からのエントリーで、ハトムギの花(右の写真)のご紹介です。はと麦茶でお馴染みのハトムギ。どこが花?と思われそうですが、実みたいに膨らんでいるところからぶらんとぶら下がっているのが花。萼片や花弁が無くて、雄しべ・雌しべだけ。ぶらんとぶら下がっているのがそれです。花が終わるとやがて実みたいに膨らんでいるところが本格的に大きくなって、茶色に色づいて、成熟した果実になります。それを炒って香ばしくしてお湯で煎じると「はと麦茶」、果実の皮を剥いた生薬がヨクイニン(薏苡仁)と言って、イボ取りの薬とか美肌の薬とか言われているものになります。
ちなみに、品種違いでジュズダマという植物(下の写真)があります。ハトムギより実が丸い形をしています。ジュズダマは実がとても堅いので、お手玉などに使われます。ハトムギの方が実が柔らかく、ハトが食べるのでハトムギ。ちなみに、本学の植物園でも、ハトムギの実が成熟してくるとハトが食べにきて、ほとんど食べられてしまいます。一方、堅いジュズダマは鳩が食べないので安泰です。