第56回日本医学教育学会学術集会に招聘されていたOSCE(Objective Structured Clinical Examination: 客観的臨床技能試験)の専門家であるElizabeth Kachur 先生が、2024年8月11日(日)本学看護学部を訪問され、実習室を見学し、看護OSCEの可能性についてアドバイスをいただきました。Elizabeth Kachur 先生とは、ASPE(Association of Standardized Patient Educator:模擬患者教育者学会)で2007年以降国際委員会の委員として一緒に活動する旧知の仲であり、今回の急な申し出に対しても快く本学の訪問を受け入れてくださいました。


写真右:Elizabeth Kachur 先生
写真左:看護学部 阿部教授

1年次から3年次の形成的評価としてのOSCE、4年次の総括的評価としてのOSCEの継続性のあるシナリオの作成及び評価チェックリストの作成が課題となっていました。それに対して、OSCEの運用方法として試験ブースの配置、動線など具体的なアドバイスをいただきました。試験課題については、既存のシナリオの提供を受け、参考にさせてもらえることとなり、評価チェックリストについては、シナリオの内容を理解した上で、今後アドバイスをいただけることとなりました。

本学では低学年の1年次からプライマリケアにおける在宅高齢者、高齢者施設の利用者、また急性期病院、回復期リハビリテーション病院等、さまざまな療養場面で、看護師として、適切に高齢者とコミュニケーションが図れ、適切なケアが実践できる医療者を育成しています。

本学の目指す医療者の育成に向けて、あらゆる分野の専門家との意見交換を取り入れるなど、今後も取り組みを続けてまいります。