文学部日本語日本文化学科では、学芸員資格を取得することができます。資格課程には、講義だけでなく実地で美術館・博物館の仕事を学ぶ「博物館実習」という科目があります。このたび、博物館実習の一環として、金城学院史料館にて、資格課程を履修中の日文3年生が「妖怪 〜見えざる存在と人間の関わり〜」と題する展覧会を企画しました。
今回の企画グループは、古典文化コース、日本語学・日本語教育コース3年生の混成チーム(礒部莉帆さん、大塚佳奈さん、岡田芽久さん、岡元七愛さん、上村優奈さん、木下里桜さん、沓名真依さん、小瀬由佳さん、平野未海さん)です。
大学図書館の蔵書を中心に、展示資料の選定から、ポスターデザインや解説の作成、展示作業など、履修生が全て自分たちで行いました。
舩田淳一先生(日本語日本文化学科教授)のスペシャル解説動画も作成し、会場で上映するなど、展示の内容を楽しんで頂くためにいろいろな工夫をしています。

グループの取りまとめと作業の進行役として活躍してくれたリーダーの上村優奈さん(舩田ゼミ)は、「昼休みなどに何度も集まって企画や準備をしました。みんなの協力のおかげで展示を完成させることができました。ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいです。」と話しています。また、サブリーダーの木下里桜さんは「意見がまとまらなかったり、資料の変更があったりして、ギリギリのスケジュールでしたが、その分こだわった展示が出来たと思います。展示替えも11月後半にありますので、ぜひ覗きに来てください!」とのこと、グループワークの難しさも経験しつつ、充実した展示を完成させた達成感があったようです。素敵なポスターを作ってくれた大塚佳奈さん(龍澤ゼミ)は、「7月から構想を練り、ようやく形にできました。私はポスター制作を担当しましたが、みんなのアドバイスもあり、今回の展示に似合うポスターが出来上がったと思います。ポスターだけでなく、展示内容や展示資料の配置なども、みんなで試行錯誤した結果です。楽しんで見ていただければ幸いです。」とのこと。解説・キャプション担当の小瀬由佳さん(龍澤ゼミ)は、「「展示作品のどこに注目してほしいか」を念頭に、かつ、なじみやすい言葉を選びながら解説文を編集させて頂きました。また、妖怪が現れそうな夜のイメージを青紫の空に浮かぶ大きな満月で表現したデザインも、見てくださるとうれしいです!」と話してくれました。

以下、広報担当の大塚佳奈さんと岡元七愛さんより、展示の御案内です。

私たちが企画した特別展「妖怪~見えざる存在と人間の関わり~」では、時代ごとの妖怪や、妖怪を研究、描画してきた人物を紹介していきます。グループのメンバー全員で直接集まるのが難しい中、作業の分担をして、できるだけ連携を取って取り組みました。妖怪に関する資料というものは多く、展示する資料を精査することにも多くの時間と労力がかかりました。とても面白いものが多いので紹介したいものは数多くありましたが、今回は展示ケースに収まるものを選んでいます。注目してほしいところが伝わるように、本の開く頁など、細部までこだわって展示しています。面白い展示になっていると思うので、ぜひ足を運んでみてください。

展覧会は12月10日まで(授業日の平日10時〜16時)開催。是非ご覧下さい!