2025年1月6日(月)、現代子ども教育学科では初めての試みとして4年生を対象に、「教育者・保育者になるひとのための法律講座」を開催しました。
講師としてご登壇いただいたのは、弁護士・春日井市参事吉永公平先生です。先生は、教育・保育現場への相談業務や自治体の研修等に積極的に取り組んでいらっしゃいます。
ご講演では「基本的人権の尊重」「幸福追求権」「平等」「適正手続き」「意見表明権」など、難しいけれど教育者・保育者にとって極めて重要な事項を、実際の現場事例や判例を紹介しながら、わかりやすくご解説くださいました。
当初「法律って難しそう。自分に直接どのような関係があるの?」と臨んだ学生たちからも、教育・保育の現場で起こるできごとを法律の視点で捉え直し対応方法を考えることで「少し肩の荷がおり、安心した。」という声が多く聞かれました。法律や判例、常識を学ぶことは、子どもの人権を守ることはもちろんのこと教育者・保育者自身も守るということをしっかりと胸に刻むことができました。
教育・保育は、子どもたちの生涯の基礎を育む重要な仕事です。しかし、昨今、不適切保育・ブラック・低賃金・保育士・教員不足など、そのイメージは芳しくありません。現場でも働き方改革は急速に進んでいます。
養成校としても学生たちが、教育・保育者としてしなやかに生きる術を身につけて巣立っていける取り組みを今後も続けていきたいと思います。