多元心理学科在学中のくじらさんの小説「世界の色をすべて君に」が,ノベマ!〈第46回〉キャラクター短編小説コンテスト大賞を受賞し,スターツ出版より書籍として刊行されました。
優しく勇気をくれる何度も読み返したくなる物語です。ぜひ多くのみなさまに読んでいただけたらと思います。
ノベマ!書籍情報はこちらこちらからご覧いただけます。
著者のくじらさんからコメントをいただきました。
こんにちは。くじらと申します。
皆さんは「書籍化」と聞いて私にどんなイメージを持つでしょうか。
私は中学生のときに執筆を始め、高校生の頃から少しずつコンテストに応募していたのですが、全く実らず。SNSで「書籍化が決まりました」という方に「いいな」「自分とは違うな」そんな感情を抱いていました。
“努力は必ずみのる”という言葉がありますが、私はその言葉が大嫌いで。
世の中には努力をせずとも成功する人もいればいくら努力しても成功しない人がいるのが悲しいかな現実です。そのたびに努力をしているはずなのに「努力が足りない」と頑張っていることを認めてもらえない。悔しいですが現実世界ではそんなことが普通に起こってしまうのです。
そんな“綺麗事”を睨んで生きてきた私が、書籍化というあまりにも大きな舞台で、そして金城学院大学の支えを頂いて皆さんにお伝えしたいことがあります。
『必ずみのる努力はなくても、経験にならない努力はありません』
今、志望校で悩む方、受験で辛い思いをしてる方、在学中で大変な思いをしている方、今している努力はあなたの大切な何にも代えられない経験となり、いつかあなたを支えてくれます。私はそれが「書籍化」でした。
障がいを抱える2人だからこそ紡がれるピュアな恋とリアルな人間模様を描いた本作。点字や色を通じて紐解かれていく物語となっています。
この本を通して、そしてここでの言葉が読んでくださった方をそっと支えるものになりますように。