2025年2月20日(木)~21日(金)、国際情報学部の中村健司講師が、カンボジアの首都プノンペンにて、教育NGO「ESC-KIZUNA」主催のワークショップに登壇しました。本ワークショップには、同国ココン州の中学校の校長先生や図書館司書が参加し、学校における読書活動の推進について学び合いました。

カンボジアは長年続いた内戦により教育基盤が大きく損なわれましたが、近年、教育の質を向上させる取り組みが進められています。その一環として「国民読書の日」が制定されるなど、読書文化の普及に向けた動きも活発になっています。しかし、OECDの国際的な学力調査では、同国の読解力が最下位となるなど、課題も依然として残っています。

特に、読書の習慣が根付いていないことが大きな課題の一つです。生徒に読書を促す以前に、まず教員自身が読書に親しむことが不可欠です。そこで、本ワークショップでは、教員同士が短時間で楽しめる読書会を実践し、その後、生徒や地域コミュニティを巻き込んだ読書活動へと発展させる方法について探求しました。

中村講師は、カンボジアの教職課程において読書演習科目を開発した経験を持ち、今回のワークショップでもその知見を活かしながら、現地の教育関係者と共により良い読書環境づくりに取り組みました。