日本薬学会のChemical and Pharmaceutical Bulletin 第73巻第2号に掲載された論文が、同誌のホームページにてFeatured Article として紹介されました。本研究は、湘南医療科学大学薬学部との共同研究として実施されたものです。
本研究では、アントラセン基を有する環状ポリアミン誘導体 Ant-[12]aneN3 を合成し、365 nmのUV照射下でのDNA切断活性を評価しました。その結果、Zn²⁺との錯形成が期待される構造でありながら、DNA切断活性は金属非依存であることが明らかとなりました。また、類似化合物との比較により、[12]aneN3部分がDNA切断において特異な役割を果たしていることが示されました。
本成果は、環状ポリアミンおよびアントラセンの光反応性に関する研究に新たな知見を提供するものです。
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