薬学部薬学科6年生の瀧上かれんさん(林高弘研究室)が取り組んだ研究「Correlation between immune-related adverse events and prognosis in patients with various cancers treated with anti PD-1 antibody」が、2020年7月、英文学術雑誌 ‘BMC Cancer’ にオンライン掲載されました。
近年、癌治療である三大治療法に加え、免疫療法という新しい治療法が注目を浴びています。免疫チェックポイント阻害薬『ニボルマブ』は、世界初のヒト型抗ヒトPD-1モノクロナール抗体として、2014年に世界に先駆けて本邦で使用されることとなりました。その後、『ペムブロリズマブ』が2番目の製剤として開発されました。
本研究は、藤田医科大学病院との共同研究として実施し、ニボルマブやペムブロリズマブにみられる免疫関連の有害事象(immune-related adverse event: irAE)についての新たな知見を見出しました。すなわち、ニボルマブまたはペムブロリズマブを使用する際、irAEの発現した患者様の方が発現していない患者様よりも効果は高いとの結果が得られ、irAE発現の早期発見とこれに対する対策措置を講じながら治療を継続することが望ましいとの結論に至りました。
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