薬学部 薬学科 6年生の大石瑠里佳さん(吉川研究室)が行った「Chronopharmacology of dapagliflozin-induced antihyperglycemic effects in C57BL/6J mice」と題した論文が、アジアオセアニア肥満学会が出版している英文学術雑誌「Obesity Research & Clinical Practice: Volume 13, issue 5, 2019, page 505-510」に掲載されました。
本論文は大石さんが卒業研究として行った研究テーマで、第二著者(ダブルファーストオーサー)として論文作成に貢献しました。
日本においては20歳以上の肥満の割合は20%を超えるといわれています。肥満と糖尿病は、密接に関わっていることから糖尿病治療における抗肥満効果に注目が集まっています。SGLT2阻害薬は尿から糖を排泄することで血糖値を下げる作用がある医薬品であるとともに、体重を減少させる作用も知られています。本論文では、SGLT2阻害薬であるダパグリフロジンに着目し、明るい時刻と暗い時刻にそれぞれ同じ量のダパグリフロジンをマウスに服用させると、夜中では薬物の効果は確認できないにも関わらず、明るい時刻にダパグリフロジンを服用させると、血糖値や体重の減少がみられました。
ダパグリフロジンは、1日1回服用するように記載がありますが、本研究結果よりヒトにおいても服用時刻によって薬の効果が異なる可能性を示す内容となっています。
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※Abstractのみの公開のため、Full downloadご希望の場合は、薬学部の吉川昌江准教授までご連絡ください。