2020年12月19日に、英語スペシャリスト養成プログラムの4年生が「模擬国際会議」を行いました。

例年、N2-111教室の同時通訳ブースを使用して行っていましたが、今年度はコロナ禍のため、英語スペシャリスト養成プログラムの3年生はオンラインでの参加となりました。ZOOMを利用して教室で行われている内容を中継し、3年生の学生は自宅から、その様子を視聴するという形になりました。

昨今のコロナ禍の暗い雰囲気に対して、学生は前向きな印象のテーマ「女性エンパワーメント」を選びました。このテーマは、ここ数年、様々な議論や活動が各国で行われている話題の一つでもあります。そのため、どの国を発表の対象にするのかを学生達が長時間の話し合いを通して決めました。最初に選ばれた国々は、アジア代表として日本と韓国、そして「女性エンパワーメント」の世界的なリーダーとなっているフィンランドとニュージーランドでした。一方、「女性エンパワーメント」のイメージが比較的薄いサウジアラビアとインドのような国も含まれ、全部で6ヶ国についての発表を行うことになりました。

学生3人が一組となってアウトラインを作成し、英語で書かれた資料を読み、発表の内容を構築していきました。そして、各チームがZOOMで教員と一緒に発表の練習も行いました。その発表を別のチームが同時通訳を行うという形を取りましたが、同時通訳のチームともZOOMで専門的な言葉の和訳などについて話し合って決めたりする場面もみられました。対面での打ち合わせが難しい中、オンラインで意見交換を行い、高度な発表をつくりあげ、学生達の良いチームワークを見せてくれました。

今回の模擬国際会議では、フィンランド、ニュージーランド、インド、サウジアラビア、韓国、日本という順番で行い、各国についての同時通訳付きの発表は15分程度でした。ネットワーク状況やZOOM機能と機械による大きな問題も無く、学生達の努力を結果につなげることができました。

このイベントによって、学生たちは「女性のエンパワーメント」というテーマのもと、世界の国々の政策、社会情勢などについて、リサーチを通して多くのことを学び、しかも、国際会議という場にふさわしい高度な英語表現を駆使してスピーチをする良い機会を得ました。そして、2年間の通訳の勉強の成果を同時通訳という形で十分発揮することができました。