東京五輪の開閉会式の演出を巡る問題で、国際情報学部 庫元正博教授(広告学)が東京新聞から取材され、2021年3月20日(土)の東京新聞に引用されました。
東京新聞 2021年3月20日付 協力:東京新聞
同教授は今回の演出の統括役でクリエーティブディレクタ―の佐々木宏氏の言動に対して、「広告クリエーティブディレクターとしてわかりやすい演出を目指したのだろう。物を売るためのテレビCMは、小難しいことを言わず、見る人に受けることが重要。佐々木氏はこの点をよく押さえ、これまでタブーや既成概念を外したアイデアを基に小中学生にもわかる表現でヒット作を連発してきたスタークリエーターだが、『オリンピッグ』は五輪への敬意を感じられず、人の容姿を侮辱する内容で弁解の余地になくNG。そうしたアイデアを他人に示した時点で現代では見識を疑われる」とコメントしている。
同教授によれば、これまではテレビCMは受ける、売れる、話題になるということが優れたCMかどうかの判断基準だったこともあるが、最近では広告も社会にとってより良いこと、ソーシャルグッドを提案、表現することで、商品や企業への共感、好意を獲得するという動きもでてきていると話してくれました。