この植物、本名は「ウツボグサ」といいます。茶色く麦の穂のようになって立っている部分は枯れたまま突っ立っている花穂(かすい)の部分で、この部分が生薬の「夏枯草(かごそう)」となります。消炎・利尿作用があるとされ、夏風邪の薬として用いられます。

ところで、この夏枯草、5月の半ばに割ときれいな花を咲かせます。(下の写真) 花の季節が終わり、梅雨を越し、強い夏の日差しが照りつけるようになると、右の写真のように茶色い麦の穂のようになります。すっかり枯れているにも関わらずちょっとやそっとの雨風では倒れることもなく、シャキッッととてもいい姿勢で立っています。このシャキッと立っているところがクスリになるんですから、なんだか効果がありそうですよね。