2004年12月11日 (土)

今日のお題:幽囚期吉田松陰の思想形成(日本思想史研究会月例会、2004年12月11日、仙台市・東北大学)

幕末志士の中でもとくにその発言の激しさによって知られる吉田松陰(1830〈天保1〉?1859〈安政6〉)は、その一方で、米ペリー艦隊密航(1854年〈安政1〉)の罪による投獄以後の後半生を幽囚の裏に送った人物でもある。本発表は、この幽囚期松陰の尊攘主義における思想転回を、彼の読書傾向や著作などを通して論ずることを目的とする。発表者はすでに幽囚期以前の遊学期における松陰の思想形成について論じており(*)、本発表はこれに継ぐものである。

(*)拙稿「幕末維新期における自他認識の転回――吉田松陰を中心に」(日本思想史研究会『年報日本思想史』創刊号2002年)

<< 吉田松陰とアジア――「雄略」論の転回(日本思想史学会大会、2004年10月30日) | main | 幕末志士の読書―吉田松陰の書籍貸借をめぐって(「書物・出版と社会変容」研究会、2005年02月05日、国立市・一橋大学) >>