今日のお題:治安維持法(『官報』3797号・大正14年4月22日)
第一条 国体ヲ変革シ又ハ私有財産制度ヲ否認スルコトヲ目的トシテ結社ヲ組織シ又ハ情ヲ知リテ之ニ加入シタル者ハ十年以下ノ懲役又ハ禁錮ニ処ス
前項ノ未遂罪ハ之ノ罰ス
第二条 前条第一項ノ目的ノ以テ其ノ目的タル事項ノ実行二関シ協議ヲ為シタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ禁錮二処ス
第三条 第一条第一項ノ目的ヲ以テ其ノ目的タル事項ノ実行ノ煽動シタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ禁錮二処ス
第四条 第一条第一項ノ目的ノ以テ騒擾,暴行其他生命,身体又ハ財産二害ノ加フヘキ犯罪ヲ煽動シタル者ハ十年以下ノ懲役又ハ禁鋼二処ス
第五条 第一条第一項及前三条ノ罪ノ犯サシムルコトヲ目的トシテ金品其ノ他ノ財産上ノ利益ノ供与シ又ハ其ノ申込若クハ約束ノ為シタル者ハ五年以下ノ懲役又ハ禁鋼二処ス情ノ知リテ供与ヲ受ケ又ハ其ノ要求若ハ約束ノ為シタル者亦同シ
第六条 前三条ノ罪ノ犯シタル者自首シタルトキハ其ノ刑ヲ滅軽又ハ免除ス
第七条 本法ノ、何人ヲ問ハス本法施行区域外二於テ罪ヲ犯シタル者二亦之ノ適用ス
前項ノ未遂罪ハ之ノ罰ス
第二条 前条第一項ノ目的ノ以テ其ノ目的タル事項ノ実行二関シ協議ヲ為シタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ禁錮二処ス
第三条 第一条第一項ノ目的ヲ以テ其ノ目的タル事項ノ実行ノ煽動シタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ禁錮二処ス
第四条 第一条第一項ノ目的ノ以テ騒擾,暴行其他生命,身体又ハ財産二害ノ加フヘキ犯罪ヲ煽動シタル者ハ十年以下ノ懲役又ハ禁鋼二処ス
第五条 第一条第一項及前三条ノ罪ノ犯サシムルコトヲ目的トシテ金品其ノ他ノ財産上ノ利益ノ供与シ又ハ其ノ申込若クハ約束ノ為シタル者ハ五年以下ノ懲役又ハ禁鋼二処ス情ノ知リテ供与ヲ受ケ又ハ其ノ要求若ハ約束ノ為シタル者亦同シ
第六条 前三条ノ罪ノ犯シタル者自首シタルトキハ其ノ刑ヲ滅軽又ハ免除ス
第七条 本法ノ、何人ヲ問ハス本法施行区域外二於テ罪ヲ犯シタル者二亦之ノ適用ス