2011年03月31日 (木)

今日のお題:20日を経て

早かったような、長かったようななんとも不思議な感覚ですが、一日一日を生きていくのは早い割に、11日からのことを考えるととんでもなく昔のことであるように思います。

11日の午後、月末締めの原稿を書いていた際に、携帯の緊急地震速報が鳴り響きました。数秒後、揺れがはじまり、少々立て付けの悪い本棚を心配していたところ、いきなりの横揺れがはじまり、本がどんどん落ちていきます

こりゃあかん、とばかりに机の下に逃げ込んだところ、飲み残しのコーヒーが机の上からこぼれてきて、熱いわ汚れるわで、なんとも悲しい気持ちに。それ以上に、本がさらに雪崩のように机の上に落ちて来て、非道い音を立てています。机の脇にあった大漢和がバラバラと落ちてきて、これに当たったらさぞ痛かろうにと思ったことをなんとなく覚えています。縮刷版といえども、あのスピードで飛んできたら凶器です。

実際にどの程度揺れが続いたかはわかりませんが、収まった頃には、当方の机は完全に本に埋まり、そこを掘り進んで脱出し、ひとまず外界へ。このときすぐに戻れると思って、外套もなにもかも置いたままで出たのは、そののち2時間近くを外で過ごすことを考えれば、ある意味失敗だったかも知れません。やがて雪も降ってきましたし。とはいえ、はやく外に出るというのが、その時の喫緊の課題だったわけで、それはそれで正しかったかも知れません。

文学部では、閉じこめられた人はほとんどいなかったのですが、唯一、廊下にあった下駄箱が倒れ込んでドアを外から押さえ込んで開かなくなったというところがありましたが、その部屋だけが外開きだったことが不幸でした。「防災上、内開きにしましょう」ということが本当なのだな、と思った事態でした。とはいえ、内側に大量の書籍が堆積してドアを開けるのに難渋した人も少なくなかったようですが。

地震直後から電気は止まりました。しかし、幸いに携帯は動きました。それから数日は、携帯と携帯に付いているワンセグとラジオがすべての情報源になりました。とはいえ、停電なわけですから、携帯の電池が無くなったら終わりです。そこで役に立ったのが、USB給電の携帯充電器でした。

本日の一品 USB給電ポート付き! 車載用ケータイ充電器
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/27388.html

最近は、普通に100円ショップで売られているものですが、100円以上の価値を発揮してくれました。

ノートPCをスリープ状態にして、USB電源の給電だけを有効にして、携帯を利用できるようにしておりました。当方のところには、なせかPCが阿呆のようにありますので、その意味では安心です。おかげで3日間の停電を乗り切ることが出来ました。

とは言え、ある時はPCを抱えながら電話をかけるというなんとも間抜けな格好だったときもありますが。

このときは、電気が無いことが不安要因でしたが、やがて断水が本格的に始まると、さらに大変な事態になっていき、当方は2週間後完全に体調を崩し、風邪で寝込むことになります。

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