2016年01月14日 (木)

今日のお題:名古屋の「喫茶店文化」

名古屋は喫茶店文化なんだ――と仙台にいたときに言われて、「なんだそれ?」と思っていたのですが、確かに多いです喫茶店。普通の住宅街のど真ん中に喫茶店が点在しているという有様。

コンビニより多いんじゃないかと思ったりしたので、iタウンページでもって調べてみると、大学のある名古屋市守山区にコンビニが58件に対して、喫茶店は95件というのですから、なるほど多い。

じゃぁ、人口比ではどうなのかなぁと思って、かる〜く調べてみました。大きめの都市と、東海三県+静岡の県庁所在地+四日市、あとなぜか東区。ああ、そうそう、モーニングの発祥地らしい一宮市(諸説あります)も調べてみましたよ。

で、結果がこれ。

都市名喫茶店数人口(万人)1万人当店数統計年
東区100 7.6 13.22 2015年
岐阜市458 41.3 11.09 2010年
一宮市364 37.9 9.61 2015年
名古屋市1,939 226.4 8.56 2010年
大阪市1,935 266.5 7.26 2010年
四日市市204 30.8 6.63 2010年
神戸市984 154.4 6.37 2010年
津市171 28.6 5.99 2010年
守山区95 17.1 5.54 2015年
静岡市250 71.6 3.49 2010年
東京都区部3,188 925.5 3.45 2015年
日本全国48,278 12,730.0 3.79 2013年

まぁ、タウンページでまともな統計になるのか、そもそも人口のデータが古いとかいろいろご指摘はごもっともながら、まぁ、それでもそこそこの有意な差はあるんじゃないのかと思ったり思わなかったり(統計学なんかやったことないのに、「有意」だなんて偉そうなことば使ってるよ、この人)。

もっと言ってしまいますと、営業のことを考えれば、昼間人口のことを考えたりしないといけないんでしょうが、そこまでやる気もなく、とりあえず、「やっぱ、喫茶店多いのね、名古屋っていうか東海地域って」ということが確認できれば宜しい。

ちなみに、仙台市は、人口104.6万に対して、206件でした。1.97件/万人ですか。全国平均よりも低いですし、名古屋出身の人間でなくとも文句を言いたくなるのは分かります。でも牛タン屋に関して言えば、仙台は125件で名古屋は80件、1万人あたりで言えば仙台は1.20件、名古屋は0.35件と3.38倍の差がございます。まぁ、朝から牛タン食べる人はいないと思いますが。


2015年10月18日 (日)

今日のお題:日本思想史学会2015年度大会(2015年10月17日〜2015年10月18日)

早稲田で行われた日本思想史学会の大会に行ってきました。久しぶりに都電荒川線にのって楽しかったです>オイ。

2015年10月18日:都電荒川線.JPG

荒川線に乗るためだけにわざわざ大塚の方に宿を取るという謎の行動をとったりしているようにみえますが、結局のところ東西線沿線で宿が取れなかったので、やむを得ず「山手線沿線で早稲田まで一本のところ」という条件の結果、斯く相成った次第。

本気の方であれば、三ノ輪橋始発から乗っていただきたいところ。

委員会出たり、司会をやったり、久しぶりの方とご挨拶したり、いろいろ吸収したり、勉強したり、やっぱり学会っていいなぁ。

2015年09月05日 (土)

今日のお題:日本宗教学会大会(八王子・創価大学)

日本宗教学会大会のために、八王子は創価大学に行って参りました。

今回は、完全な物見遊山でありながら、ほかにいくつかの仕事の打合せなんかしてきましたですよ。学会はとても良い機会なんだねぇ。

とくに大した写真がありませんが、撮ってみた数少ないもののなかから厳選した一枚をお届け。というか、ほかは光量が足りなくておよそ写ってなかったりでしたよ。

2015年09月05日:池田記念講堂.jpg

で、なぜ池田記念講堂なのかと申しますと、最初、友人と連れだって懇親会会場に行こうと思ったらなぜかここに着いてしまって、
「ここかなぁ」
「大きいですね」
「こんな大きな所でやるんだ、すごいねぇ」
「どうにも、びっくりですね」
「……いや、ちがうだろ、絶対」

という、間抜けな会話をしつつ、結局道路挟んで対面の建屋であったことを発見。会場が開くまで、しばし広場で待ちつつ、近況を話し合ったりしてましたよ。なんて学会らしい一コマ。

2014年09月27日 (土)

今日のお題:単行本における共著とはなにか?

毎年この時期になりますと、業績書などを書かないといけませんで、当方のような忘れっぽい人間には、少々難儀なことでございます。そういやこんなの書いたよねぇ、というのをこのwebサイトで知るわけですから、よほどなものであります。

で、いつも思うのは、「共著」の取り扱いであります。

人文系で論文の共著というのは、ないわけでもないのですが、あまりないのでそれはいいのです(なんだこの日本語)。問題は、単行本の場合でございます。

当方の感覚では、単行本の共著者であると名乗れるのは、自分が企画したか、編著者である場合だと考えていたのですが、世間的には論文集の一本を書いたり、あるいは記事を二つ三つ書いた場合でも共著と名乗られている方もおられるようで。

やはりそちらの方が一般的なのかしらと思い、自分の業績の書き方を見直そうかと思ったのですが――そうすると著書に書けるものが多くなるので、嬉しいのです――ちょっと調べたら、やはり適当では無いようで、一瞬で企画が終了いたしました
研究業績書の記載方法
(2) 上記(1)の2〜5では、書名、総頁数、刊行年月、発行箇所を明記する。共著・共編・共訳等の場合は、書名のあとにその旨を明記し、あわせて共著者名等を列記する(記入例を参照)。
※ここでの共著・共編・共訳等とは、表紙・奥付に氏名が明記されている業績に限る。たとえば、奥付の付近におかれた「執筆者紹介」等での氏名記載は、奥付に明記された氏名とは見なされない
※複数人の論文を集成した単行本に収載されている論文は、上記(1)の 6論文として扱う。すなわち、2著書〈共著〉・15分担執筆のいずれとも見なさない

早稲田大学文化構想学部「研究業績書の記載方法」より
http://flas.waseda.jp/gslas/wp-content/uploads/sites/5/2013/02/gyoseki.pdf

あ〜、これは分かりやすいことこの上ない。

っていうか、奥付の著作権表示に名前がなければ書誌情報での検索もできないわけですから、共著でございますとは言えないってことですな。

あれ? 大丈夫かな、自分。

2014年08月03日 (日)

今日のお題:岐阜行

各県の護国神社を尋ねるこの企画も随分と回を重ねて参りました。とは申しながら、webにupしたのは今回が初めてのような気がいたします。

今回参りましたのが、岐阜護国神社。岐阜城のふもとにある、なかなかの立地でございます。

岐阜護国神社

1940年に創建されたということで、当初から護国神社であったというのが面白いところです。

岐阜護国神社:忠霊塔

こちらの忠霊塔は、日清戦争以後の戦死者霊を祀っております。幕末維新以降じゃないんですね。

国家神道と一口に申しましても、各県の護国神社を見てみますと、やはりその展開には地域性があるわけでございまして、なかなかに死者の記憶というのは一様ではないと申せます。こういう実例を拝見するたびに、大雑把なことを言ってはいけないのだなぁと自戒するのであります。

あと、岐阜に行って驚いたのは、山の植生が東北とまるで違うという所でございます。なんだろうね、あの山は。あれが常緑広葉樹林というやつなのでしょうか。

2014年07月25日 (金)

今日のお題:水戸行

この暑いのに、水戸くんだりまで参りまして、弘道館関係の資料調査でございます。

こんなに弘道館についてやることになるのであれば、水戸に居た節にもっと心がけていたら良かったのにと、本気で思います。

まぁ、15年も前の話ですから、あとの祭りというヤツなんですが。

で、今回初めて写真に収めてみた例の三人衆でございます。
徳川光圀像(ということで)
結構あざとく、ふところに手を突っ込んで、何かを出そうとしているのですが、さてなんでしょうかねぇ。

ミーハーとかそう言うのではなく、こういう著作権に引っかからない肖像って結構商売上大事なんですよ、ハイ。

一応、撮った当方に著作権が付与されるのでしょうが、この写真に「創造性」があるのかということも問題ですが。

で、これまた暑い中に行った弘道館。もう勘弁して下さい

弘道館

そうそう、来週は黄門祭りだそうで、来週じゃなくて本当に良かった。昔、気付かずに水戸に行って泣きそうなくらいに混みまくった記憶がよみがえります。

2013年12月03日 (火)

今日のお題:本棚

研究室に本棚がやってきたYa!Ya!Ya!

やってきたらYa!Ya!Ya!と応えるのが様式美というヤツですね。

いや、無かったんですよ、本棚。そこで、エイやと入れた次第。仙台から段ボールのママだったモノがようやくしまえる――と思ってはいるのですが、なんともバタバタしていて遅々として進みません。まぁ、こんな処にこんなモノが、と一冊一冊やっているから遅いんですがね。

2013年10月19日 (土)

今日のお題:日本思想史学会2013年度大会

東北大でやっていたので行きました。来年、名古屋でやるのでその視察という話でもあります。

しかし、どうにも夏風邪のセキが抜けません。結構な締切があるんだけどなぁ。

2013年05月09日 (木)

今日のお題:移籍にともなうWebサイトの移転について

このたび、13年ほどお世話になりました東北大学を離れて、名古屋の金城学院大学に移籍いたしました。これにともないWebサイトを移転いたしましたのでご案内いたします。どうぞ今後とも宜しくお願い申し上げます。

*あたらしい所属
金城学院大学文学部
日本語日本文化学科
准教授(近代日本文化担当)

[日本語日本文化学科] - 強く、優しく。金城学院大学
http://www.kinjo-u.ac.jp/depart/depart_jpn.html

2012年01月08日 (日)

今日のお題:公認教運動

以前、

チェコ国勢調査で“ジェダイ”信仰者が1万人越え (映画.com) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111228-00000010-eiga-movi

というので大笑いしていたのですが、ジェダイの次は、「ファイル共有」だそうです。

「ファイル共有」を信仰するグループ、スウェーデンで宗教団体として認められる (ねとらぼ) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120105-00000071-it_nlab-sci

「宗教として政府から認可された」という日本語がなんとも面白い。公認教かよって感じです。

"公認教運動" - Google 検索
https://www.google.com/search?num=50&hl=ja&lr=&safe=off&q=%22%E5%85%AC%E8%AA%8D%E6%95%99%E9%81%8B%E5%8B%95%22&oq=%22%E5%85%AC%E8%AA%8D%E6%95%99%E9%81%8B%E5%8B%95%22&aq=f&aqi=&aql=&gs_sm=e&gs_upl=5299l6515l0l6762l2l2l0l1l0l0l108l108l0.1l1l0

まぁ、政府が宗教かどうかを認定するわけではなく、宗教団体として登録したというだけなんですけど、そこら辺、日本社会における宗教の認識というものの不思議さがあります。Kopimismのwebサイトを見ると、「公認」と翻訳するのはどうなのかなぁと思ったりするんですがねぇ。

The Church of Kopimism
http://kopimistsamfundet.se/english/

Just before Christmas, the Swedish governmental agency Kammarkollegiet registered the Church of Kopimism as a religious organisation. This means that Sweden is the first country to recognize kopimism as a religion.

こっちの日本語なんかもっとすごいです。たぶん、ねとらぼのソースはこっちなんでしょう。

ファイル共有の自由を提唱するKopimism教会、スウェーデンの公認宗教に (CNET Japan) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120105-35012797-cnetj-sci

「スウェーデンの公認宗教」とか「同国で正式な宗教として認められた」とか、読んでいてドキドキしますね。

File-sharing religion goes legit in Sweden | Crave - CNET
http://news.cnet.com/8301-17938_105-57352469-1/file-sharing-religion-goes-legit-in-sweden/

legitの意味をどう捉えるか何でしょうけど、たんなるleg itの洒落なのかもしれません。それならgoesと合うかなぁ。面白さがいまいちわからんけど。

まぁ、八百万の神々を拝(おろが)む日本においては、すでにイワシの頭を祀る宗教社会的に認められていますので、ジェダイもファイル共有も何するものぞ、というところではあります。

が、一方で、「鰯のかしらも信じからなれども、無理非法の公事〔裁判〕は神仏もちから及びがたし」(浅井了意『東海道名所記』6巻、17世紀半ごろ)とあるそうですから、公認教への道は、当時から遠かったみたいですね。>違います。

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