2009年08月11日 (火)

今日のお題:「帝国」日本から「大日本帝国」へ(「二〇世紀と日本」研究会、二〇〇九年八月八日・於ホテルグランヴィア和歌山)

$FILE1_l 梅雨が明けなかった東北人にとっては絶望的なほどの快晴でございます。なんなんだ、関西(新大阪にて)

さて、今回は「20世紀と日本」ということで、「大日本帝国天皇」が1936年に誕生することからはじまってみました。

江川芳光ほか二名「国号の称呼使用に関する請願書」一九二六年三月一六日
「我が帝国の国号は、我が帝国憲法に於て、天皇の大権に基ける栄典の勲記に於て、亦国璽に於て、「大日本帝国」たることは、一点の疑を容れさる処なり。
国と国との交際場裡に於て、自己の固有名詞を称する能はずして、綽名せられたる名詞〔Japan / Japon〕を以て甘んじて之を受くるか如きは、劣等なる小学生にして尚且つ之を忍びざる処なり。……独立せる帝国にして何故に自己固有の名詞を堂々と使用する能はざるや。何卒速かに世界に向て帝国国号の固有名詞の称呼使用を宣言し、小にしては速に外国郵便の「スタンプ」中の「ジヤパン」を「ニホン」又は「ニッポン」と改正せられむことを謹で請願仕候也。」

この何とも言い難い請願からTenno of Dai-Nippon-Teikokuへの道が始まったのであります。まぁ、成功しなかったのですがね。

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