今日のお題:田中友香理氏より『〈優勝劣敗〉と明治国家:加藤弘之の社会進化論』(ぺりかん社、2019年9月30日)をご恵贈賜る。
田中友香理氏より『〈優勝劣敗〉と明治国家:加藤弘之の社会進化論』(ぺりかん社、2019年9月30日)をご恵贈賜る。ありがとうございます。
「明治日本」と「社会進化論」と言われると何となく分かった気にはなっていて、学生にもそんな感じで話すのですが、加藤弘之からきちんとアクセスしたのは大変に素晴らしい。
ヨーロッパにおける社会進化論は、第一次世界大戦で突然終わるというご指摘は、なるほど確かにそうだなぁと、己れの不明に想いを致す次第なわけですが、その「欧州大戦」に乗り損なってしまった極東の島国ではどうなったのかなぁと翻って考えるところ。まぁ、成金でウハウハで、「どうだ明るくなつたらう」な社会では、優勝劣敗で結構だったんでしょうが。
まぁ、そこそこ「欧州大戦」に日本知識人も反応はしているものの――渋沢が帰一協会に興味を示さなくなった一つの理由にはなっていると思う――、社会全体でどうであったのかは今後のお話でしょうか。19世紀的な世界観を脱しきれなかったのが痛かったのかなぁ。
「明治日本」と「社会進化論」と言われると何となく分かった気にはなっていて、学生にもそんな感じで話すのですが、加藤弘之からきちんとアクセスしたのは大変に素晴らしい。
ヨーロッパにおける社会進化論は、第一次世界大戦で突然終わるというご指摘は、なるほど確かにそうだなぁと、己れの不明に想いを致す次第なわけですが、その「欧州大戦」に乗り損なってしまった極東の島国ではどうなったのかなぁと翻って考えるところ。まぁ、成金でウハウハで、「どうだ明るくなつたらう」な社会では、優勝劣敗で結構だったんでしょうが。
まぁ、そこそこ「欧州大戦」に日本知識人も反応はしているものの――渋沢が帰一協会に興味を示さなくなった一つの理由にはなっていると思う――、社会全体でどうであったのかは今後のお話でしょうか。19世紀的な世界観を脱しきれなかったのが痛かったのかなぁ。