WORK
地球と人のあいしかた Vol.1

 【著者】岩崎公弥子 【出版社】高陵社書店 
 【価格】1500円 【発行年】2007年7月

 副タイトルは「人と自然をつなぐ仕事」.名古屋市科学館(プラネタリウム),名古屋港水族館,東山動物園のスタッフのインタビューをまじえ,「今,ミュージアムができること」を考えました.
 今回取材したミュージアムでは,人と自然をつなぐために,展示の工夫や魅力的なワークショップの開催など,様々な努力を日々おこなっています.みなさんも,この本を通じて,ミュージアムの役割や世代をこえてつたえたい事柄について一緒に考えてみませんか?

大切なのは、プラネタリウムを見終わった後、本物の星空を見上げるということです。
(名古屋市科学館プラネタリウム)
生命はつながっていく。それを伝えることはとても大切なことで、尊いことだと思います。
(名古屋港水族館)
動物園は生きています。生きている動物園を見て、命を感じてほしいと思います。
(東山動物園)

【目次】
第一章名古屋市科学館プラネタリウム 宙(そら)と人をつなぐ
第一節星を見つめ,自分をみつめる
「宇宙を学ぶということは?」そんな問いかけに名古屋市科学館・プラネタリウムの学芸員が答えながら,プラネタリウムの魅力について語ります.
第二節星を伝える中で
一般投影から,小学生のための学習投影,天文クラブの例会,そして,クリスマスコンサートまで.様々なプラネタリウムの番組を通じて,「学芸員が伝えたいこと」.その思いに迫ります.
第二章名古屋港水族館 命を伝える
第一節連続する命
名古屋港水族館では,年に一度,室内にある人工の砂浜で「ウミガメの産卵観察会」を開催しています.「命は連続している」この深い意味をウミガメを通じて考えます.
第二節フィールドの中の水族館
名古屋港水族館が目指すものは,「科学」であり「命」です.徹底的な調査によって明らかになった自然を水槽の中でみごとに再現しています.
第三章東山動物園 何度でも訪れる場所へ
第一節心に響かせるために
飼育員が動物について語るアニマルトーク,園長さんと一緒に園内を歩くイベント,動物たちのエサあげ.春まつりの期間中たくさんの心に響くイベントが開催されます.その幾つかを紹介します.
第二節生き物のあいしかた
手の中に感じる「命」,身近な生き物を見つける力,そして,野生動物への畏敬の念.飼育員のインタビューを通じて,動物園が伝えたい「命」について考えます.
第四章座談会 人と自然をつなぐ仕事
今回,取材に協力いただいた名古屋市科学館プラネタリウム,名古屋港水族館,東山動物園のスタッフの皆さんによる座談会.人と自然をつなぐ仕事,そのための工夫や自然への思いについて語ります.