実体験が私を成長させてくれた

数多くの経験から
やりたいことを
見つけていく!

国際情報学部 国際情報学科 グローバルスタディーズコース 3年
黒木麻央さんが紹介

国際情報学部 国際情報学科 グローバルスタディーズコース 3年 黒木麻央さん国際情報学部 国際情報学科 グローバルスタディーズコース 3年
黒木麻央さん

英語が大好きな私が
メディアを研究する
学びの幅広さ

5歳から中学校3年生まで英会話を学んでいた私は、その間に多くの外国人の先生と話し、英語でのコミュニケーションが大好きになりました。当時は生活の中に英語が溶け込んでいたと言っても過言ではありません。高校も英語を中心に学びたいと思い、その願いが叶えられる刈谷北高校・普通科国際理解コース(現:国際教養科)へ進学。当時は同じ学科へ進学した同級生が周りにおらず、情報は少なかったのですが、思いを叶えたい一心でした。そして大学でも引き続き英語を学びたいと考えて情報を収集していたところ、金城の国際情報学科を見つけました。この学科にはKIT(※1)というプログラムがあり、1年次に海外研修に行くことができるなど、私が描いていた理想の学びがあると考え、金城への入学を決めました。
国際情報学科の面白さは自分の学びたいことや好きなことを、自由に選択して学べるところだと思います。しかし選択肢が広いからこそ、1年次に幅広く基礎を学んだ上で、自分の興味のある分野を意識して探すことが重要だと思います。
グローバルスタディーズコースの私がメディアについて研究するため、メディアスタディーズコースの教授である磯野先生のゼミを選択しているのも幅広い学びの一つ。(所属コース以外の科目も自由に履修可能です。)大学2年生の後期に、磯野先生が開講する「磯野研究室PJチームによる実践プレゼン講座」(※2)に参加したことがきっかけでした。当時の私は部活動やサークルに参加しておらず、何か一つのことに全力で取り組んでみたいと考えていたときでした。更に磯野ゼミを選ぶ決め手となったのが、一つの決められたテーマに沿って、先生とゼミ生の前でプレゼンテーションを行う「1分間プレゼン」です。同じ頃、人前で話すことが不得意だと気付かされることがあり、就職活動が不安になりました。そんなタイミングで1分間プレゼンを知り、これなら私を成長させてくれると直感したのです。その直感が功を奏し、その後のさまざまなコミュニケーションで1分間プレゼンの成果が現れています。
※1 KIT(Kinjo International Training):国際情報学科で1年次に実施する全員参加の海外研修。
※2 資格取得や就職試験対策に関する講座を数多く開講する「キャリア・アップ講座」のうちの1つ。

国際情報学部 国際情報学科 グローバルスタディーズコース 3年 黒木麻央さん 上/研究報告会での発表の様子 
下/クリスマス・フェスに参加してくれた「BEAT」のメンバー

取材もイベントも
ひたむきさと熱意が
成功へと導いてくれた

磯野ゼミでは、2021年3月で東日本大震災の発生から10年となる、福島県の現状について研究しています。ゼミ生10人中4人が福島県で現地取材を行い、6人が愛知県に避難されてきた方々を中心に取材を行いました。
愛知県での取材を担当した私たちは、まず「愛知県被災者支援センター」に電話。その後メールでゼミでの活動と取材の意図について説明させていただいたところ、熱意が伝わり、愛知県に避難されてきた被災者の方々への取材の承諾を得ることができました。取材時は、当時を思い出させてしまうかもしれないという葛藤を抱きながらも、できる限り事実を把握すべくお話を伺いました。
取材を通して実感したのは、私は何も知らなかった、知ろうとしていなかったということです。10年を経て福島県は復興していると思っていました。しかし、帰還困難区域から避難している方々に取材したことで、それは私の思い込みであり、当時から変わっていない人々の心と、戻ることができない故郷があることを知りました。
また、避難されている方々だけでなく、避難動物の保護や避難先から地域活性に取り組んでいらっしゃる方、お菓子を作って被災地に届けるボランティアを行っている短大生にも、SNSを活用して情報収集を行い取材させていただきました。こちらが熱意をもって取材をすることで、お一人おひとりの考え方や価値観、素直な思いをお話いただき、直に受け止めることができました。この研究の成果は、研究報告会と展示会で発表をしました。福島県を研究テーマに設定するところから、すべて私たちゼミ生が話し合って決め、ゼロの状態から自分たちでやり遂げたからこそ、大きな達成感を得られました。
もう1つ、磯野ゼミでの大きな経験は、12月に商業施設「ららぽーと愛知東郷」で開催された「クリスマス・フェス」のイベント企画です。コロナ禍によって失われていた、金城の部活動やサークルの発表の機会として、各部活動やサークルの所属学生に声をかけ、本当に多くの学生に参加してもらいました。私は金城のダンス部「BEAT」に依頼しプロデューサーを担当。感染症対策、出演当日のスケジュール作成をはじめとして、BEAT関係者と徹底した打ち合わせを行いました。開催3日前に私が参加できなくなるという緊急事態が発生しましたが、他のスタッフとBEATのメンバーの尽力でステージは大成功。急な対応を受け入れてくれた皆には感謝しかありませんでした。BEATの代表者に「声をかけてくれて本当にありがとう」という言葉をかけていただいたときは、とても嬉しかったです。
福島県の研究とイベント、どちらも磯野ゼミならではの経験といえるでしょう。

国際情報学部 国際情報学科 グローバルスタディーズコース 3年 黒木麻央さん

さまざまな実体験が
私を成長させてくれた

以前の私にとって勉強とは机に向かうことでした。しかし磯野ゼミでの学びから、自分の足で現場に出向いて真剣に対峙し、理屈や理論にとらわれず自分なりの結論を出すことも、大切な勉強だと思うようになりました。私は磯野ゼミの経験を通してこれまでにない積極性を身につけ、取材を経験したことで傾聴力とコミュニケーション力を得ました。ゼミ活動を通して、社会人として必須となる能力の基礎固めができたと思います。
また副ゼミ長である私は、ゼミ長の補佐として全体を把握し、司会進行などを行っています。11月に開催された福島県に関する展示会では、ゼミ長・副ゼミ長・幹事長の三役が話し合い担当表を作成、ゼミ生10人で分担して進行しました。そのときは各担当者の状況を把握し、自分がどのように振る舞うかを考えて、場を回すことの大変さを実感しました。最後まで責任感を持って全力で取り組み、ゼミで関わっていたすべての研究報告会を終えたときは、やりきった達成感と、これらの経験を生かして卒業論文を必ず良いものにしたいという、新たな意欲も芽生えました。こうした経験は本当に自分にとっての財産ですし、支えていただいている先生には感謝しかありません。
今はコロナ禍の真っ只中で、大学を目指す高校生の方々は戸惑いや心配も大きいと思います。私が大学1、2年生の頃は、授業はすべて対面で、オンラインという発想は全くありませんでした。しかし、今はオンラインが中心で、友人と直接コミュニケーションを取るのも難しい状況です。しかし、ネガティブにならず前を向いていれば、必ず良い方向に向かうと信じて頑張ってください! 国際情報学科はWLI(※)という実践的な授業を含め、自分が学びたい領域の選択が可能です。授業は一つひとつ内容が濃く、先生方は学生一人ひとりに向き合って、学びたいことに対し手厚くサポートしてくださいます。本当に恵まれた環境だと実感しています。自分が何をしたいのか、何を学びたいのか、高校生の段階で決めることは難しいかもしれませんが、私は金城に入学してやりたいことが見つかり、多くのことを学んでいます。皆さんも国際情報学科で明日の自分を見つけてください!
※WLI:自分の強みを知り、問題解決型プロジェクトで生かす、女性の必須能力「協調型リーダーシップ」養成プログラム

学生生活・思い出のアイテム
学生生活・思い出のアイテム

取材で受け取った事実を、間違いのない言葉で伝える

福島県の研究を発表した展示会で使用したパンフレットです。「硝子の中の福島 ~フィルターなきリアル~」をテーマに、文字どおり私たちが受け取ったリアルな現状を、誰が読んでも誤解のないように文章化することが大変でした。校閲の担当メンバーでくり返し確認し、保護者の方々にも意見をいただいてまとめ上げたパンフレットは、苦労の甲斐あって満足いくものに仕上がりました。
研究報告会と展示会は磯野ゼミの受講生や先輩方をはじめ、愛知県被災者支援センターの方々と取材させていただいた支援者の方々、朝日新聞、中日新聞の方々を来賓としてお招きしました。とても緊張しましたが、「すごく良かった」という先輩からの声をはじめとして、皆さんからお褒めの言葉をいただき、それまでの苦労が一気に吹き飛びました。

協調型リーダーシップと
次代をリードする“情報力×国際力”を身につける。

情報が世界を動かすグローバル時代を積極的に生きていくには、「国際力」と「情報力」が必須です。この学科では、国際理解と情報技術のリンクを重視した幅広い学びにより、2つの力を相乗的に養います。
そして、身につけた力と自由な発想を生かすための、企業や地域と協同した企画・開発・制作プロジェクトに挑戦できる機会も豊富。「観光プログラム」や「マスコミプログラム」など、めざす業界を見据えた実践的プログラムも魅力です。 多様性と活力に満ちた環境の中で、あなたも自分の可能性を広げてみませんか。

国際情報学科の学びについて

掲載の内容は取材当時のものです。