小さな頃からの憧れ

幅広い学びと
視野の広がりが
ものづくりへと繋がる!

生活環境学部 環境デザイン学科 3年
角田萌々子さんが紹介

生活環境学部 環境デザイン学科 3年 角田萌々子さん生活環境学部 環境デザイン学科 3年
角田萌々子さん

作品が完成した時の達成感は
何ものにも代え難い

私は小さな頃からものづくりが大好きで、小学生の時は技術・家庭科の授業がとても楽しみでした。特に、木を使った温もりが感じられるものづくりに興味があり、中学校、高校と進むにつれて、将来は建築の仕事に就きたいと考えるようになりました。
大学進学の際は、興味を持った大学の資料を取り寄せ、説明会にもすべて参加した上で検討し、その中から数校に絞ってオープンキャンパスに何度も足を運びました。大学を絞る時は、志望動機を文章にしたのですが、書くことで大学ごとの熱量に違いがあることが分かり、自分の気持ちを再確認できました。また、日常生活で判断に迷う時にも、この方法は使えます。
金城に入学を決めた理由は、建築だけでなく、それを取り巻く環境を学べることでした。何回目かの金城のオープンキャンパスに参加した時、環境デザイン学科の先生から私が興味を持っている福祉住居についてのお話があり、高齢者やシングルマザーといった社会環境も含めて、ここなら自分が希望する分野を学べると感じて金城に決めました。
また、オープンキャンパスで見た大学の佇まいが大好きだった高校と似ていたこと、会場で出会った金城の先輩方の雰囲気が自分にマッチしていると感じたことも、決め手のひとつです。
環境デザイン学科の面白さは、様々な環境や社会の状況を学びつつ、自分の考えを持って作品づくりができる点にあります。建築の知識はもちろん、自分が知らなかった事柄や環境を学ぶことで、視点が広がります。過去の作品を見ると、それが反映されていることを感じます。
授業の中で、みんなで話しながらお互いの作品をより良くしていく時間はとても楽しいです。とはいえ、こだわればこだわるほど時間も労力もかかり、余裕を持って作っていたはずなのに提出ギリギリなんてこともあります。コンセプトに時間をかけすぎて模型制作の時間がなくなったり、先生にアドバイスを頂いて何回もやり直したり、どれだけ時間があっても毎回足りません。ですが作品が完成し、やり切った時の達成感は最高です。あの達成感があるからこそ制作を続けられるのだと思います。

ファッション工房での製作風景 ファッション工房での製作風景

学びにとどまらない
多彩な経験で
視野が広がり成長できる

環境デザイン学科での学びとは別に、クラブ活動としてファッション工房に所属し、部長を務めています。ファッションに興味を持ったきっかけは、1年次に受講した「インクルーシブデザイン(※1)論」の中で、障がい者や高齢者の方のために洋服をリメイク、制作をするサークルがあると知ったことです。少数派のためのものづくりに興味があった私は、ぜひ参加したいと思いサークルを見学。雰囲気がとても良かったので、その日のうちに入部しました。
ファッション工房では例年、バザーや金城祭でのファッションショーを行っていましたが、コロナ禍によりほぼすべてが中止になりました。そんな中、医療支援が必要な保育園から、園児の制服制作の依頼が入りました。先生や先輩から部長に推薦され、就任したのもちょうどその頃でした。部長になったとはいえ、私は小物を作った経験があるくらいで、ロンパース(※2)は作ったことがなく、先輩におんぶに抱っこの状態でスタート。自分なりに子ども服の勉強をしつつ、部長としても、保育園の制服も含めた各種制作の段取りやコロナ禍を考慮した人数調整など、金城祭で初めてとなる展示・販売はとても大変でした。当日も呼び込みをしたり、お客様に説明をしたり、先生や先輩、他の部員たちに支えてもらい、なんとかやり遂げることができました。依頼を受けた制服は、保育園の方に満足していただき、充実感はひとしおでした。
また、オープンキャンパスでツアーの案内や模擬授業のアシスタントをする、学生スタッフにも1年生から参加しています。私自身、高校生の時に学生スタッフからいろんなお話を聞き、お世話になったことから、少しでもお役に立てればと応募しました。最初は緊張しましたが、ツアーの時に自分の体験談を交えて話すと、相手からとても感謝されて嬉しかったのを覚えています。4年生になっても、就職活動や卒業論文に影響のない範囲で参加するつもりです。経験も増えて伝えられることも多くなっていますし、何よりコロナ禍での学生生活も説明したいと思っています。高校生だけではなく、保護者の方にもお伝えしたいです。
※1インクルーシブデザイン:商品企画などにこれまで少数派として扱われていた人々に参加してもらうデザイン手法。
※2ロンパース:上下一体型で簡単に着ることができる幼児向けのウェア。

生活環境学部 環境デザイン学科 3年 角田萌々子さん

相手を知り
相手によろこんでもらえる
ものづくり

学生生活では、授業で知識が増えるのはもちろんですが、ファッション工房での活動は様々な背景を持つ方々のお話を聞いて、現場や当事者の立場から考えることを学びました。そして、学生スタッフでは自分の学科以外の先生からお話を聞くことで、考え方の多様性を再認識しました。このように大学には、自分を高める機会がたくさんあります。今までとは違う人や考えに触れることで視野が広がり、人間として大きく成長することができたと感じています。
残り1年となった学生生活では、建築、社会問題、人と生活など、様々な知識を徹底的に深めたいと思っています。卒業時には1級・2級建築士の資格取得にチャレンジする予定ですので、そちらの勉強も頑張ります。社会人になった時に後悔しないためにも、やり残しのないように過ごしていきたいです。
将来は、ものづくりを通して、多くの方々から「あなたに頼んで良かった」と言ってもらえるような人になりたいです。その思いを遂げるためにも、就職に関しては様々な業界を視野に入れて悩みましたが、今は就活の軸を「人生の大切な選択のお手伝いがしたい」と決めて、住宅やリフォームの設計、営業の仕事に就くためのインターンを受けています。 大学は自分で選択することが圧倒的に多くなります。授業、サークル、アルバイト、就職活動など、選択肢も高校時代とは比べ物になりません。何を選択するかは自分次第ですが、まわりに流されることなく、自分の意思で決めたことは後悔しないはず。金城は自分から求めればちゃんと応えてくれます。どうすれば良いか分からなくても「やりたい!」という意志を示せば、やり方を丁寧に教えてくれる人がいます。
そして、頑張っていることをやり抜けば、その経験はきっと財産になります。今、勉強が大変な人も、受験が不安な人も、振り返った時にやり切ったと胸を張れるよう頑張ってください!

学生生活・思い出のアイテム
学生生活・思い出のアイテム

書き心地満点の万年筆は自分へのご褒美

コロナ禍になった時、リモートでの授業が続いたことで気持ちが緩んでしまったため、「勉強したら自分にご褒美をあげることで気を引き締めよう!」と考えました。私は文房具が大好きなので、よくご褒美に購入しています。中でも一番のお気に入りは万年筆です。その時の自分の感覚に最もマッチした書き心地の万年筆とインクを購入。インクのカラーはブルーブラックがお気に入りです。スケッチブックに設計のコンセプトを書き込んだり、サークル活動で使ったり、書くことが本当に楽しくなります。常に持ち歩いているので少し変形させてしまったこと、インクを一瓶まるごとカーベットにこぼしたことも、今ではいい思い出です。
また、集めているカラフルなインクを使いガラスペンで書くこともあります。ペンで書く時間はとても癒やされるひとときです。

多様な人々の視点から“ものづくり”を追究します。

デザインの基礎から応用まで、ものづくりを4年間、集中して学ぶことができます。デザインを実践するために、理論学習はもちろん実験・実習・演習を豊富に用意しているのが特徴。多様な人々の視点をものづくりに生かす「インクルーシブデザイン」を軸に、その考え方を実験・実習を通して習得し、制作に取り組みながら実践力を養います。また、資格取得を支援する科目が充実しており、衣料管理士(TA)、インテリアプランナー、建築士などの資格取得を全力でサポートします。

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掲載の内容は取材当時のものです。