ピアノを軸に幅広く

音楽を学び
難関合格で見えた
手を伸ばせば広がる世界!

文学部 音楽芸術学科 4年
服部紗英さんが紹介

文学部 音楽芸術学科 4年 服部紗英さん文学部 音楽芸術学科 4年
服部紗英さん

音楽を学ぶための
最適の環境が金城にある

母がピアノの先生をしていたことで、私は3歳からピアノを始めました。そして「高校の音楽科での毎日がとても楽しかった」と語る母の影響で、小学5年生の頃から音楽を専門的に学びたいと考えるようになり、高校の音楽科に進学しました。同じ志を持った仲間と過ごす時間はとても楽しく刺激的で、声楽やバイオリンといった専攻の垣根を超えて、親交を深めていきました。高校生活で音楽への思いはいっそう強くなり、卒業後も引き続き切磋琢磨できる環境で音楽を学びたいと考えて、金城の音楽芸術学科に進学しました。
金城は学内に素晴らしい音楽ホールがあり、レッスン室や練習室にはC7クラスのピアノが多数設置されて、音楽に取り組むための環境がとても恵まれていることに魅力を感じました。また、音楽大学でもあまり見られない、オーケストラとの協演も金城ならではと言えるでしょう。入学後は、3度オーケストラと協演させていただいたり、プロのバイオリン奏者やファゴット奏者の先生と一緒に演奏し、指導していただく授業があったりと、金城の音楽芸術学科だからこそ得られた学びが、本当にたくさんありました。
また、音楽芸術学科の専門的な学びと総合大学の幅広い学びが両方得られることも、金城を選んだ決め手です。音楽の学びを深める一方で、所属する学部・学科以外のことも学べる「他学部他学科履修制度」の活用や、副専攻(実践ビジネス英語)プログラムによるビジネス英語の習得といった、総合大学ならではの強みを生かすことで、多角的に視野を広げていきたいという私の思いを、金城であれば実現できると考えたのです。
そして、金城での4年間を通じて、これまでの経験と新たな学び、音楽と他のこと、すべてがつながっていることに気づき、さらに学びを深く広げていきたいと思うようになりました。

ヤマハ演奏グレード2級 合格証書を手に ヤマハ演奏グレード2級 合格証書を手に

試験を経て身についたものが
財産になる

ヤマハ演奏グレード2級(※)を取得したことは、学生生活の中で、とても大きな出来事でした。1年生でヤマハ演奏グレード4級、3級を取得していた私は、2級が難関試験であることは聞いていましたが、当時は2年生で卒業まで十分時間があったこと、作曲家である飯田先生にご指導いただけること、そして合格することが目的というよりも、2級をめざす過程を通して成長できると考え、思い切って挑戦することにしました。
試験では即興と自作曲に加え、さまざまな時代の楽曲を合計で40分演奏するため、準備が本当に大変でした。
即興は提示された5つの音に基づいて、5分の曲を作るのですが、当日どのような課題が出ても対応できるよう、あらゆるパターンを想定し、対策をしました。自作曲に関しては、約1年かけて、推敲を重ねて完成させました。そして、苦労の甲斐あって合格することができました!この合格は私一人の力で勝ち得たものではなく、飯田先生にお力添えいただけたおかげであると心から感謝しています。
音楽芸術学科の授業では週1回のピアノレッスンに加え、指揮の先生や作曲の先生からご指導いただく機会に恵まれて、様々な角度から音楽の知識や技術を深めることができたことは大きな収穫です。その他にも個性的な授業や、学生同士でディスカッションをする機会もあり、自由で和やかな雰囲気の中、自分にはなかった考えや価値観に触れることができました。
また、実技試験の成績優秀者によるガラコンサートには、ありがたいことに3度出演させていただくことができ、そこに至るまでの練習やレッスン、オケ合わせ、本番を通して、大きく成長できたと実感しています。
ヤマハ演奏グレード2級を取得する過程で、挑戦する前に諦める必要はないと身をもって知りました。何かに挑戦したいと伝えると、難しい、無理だ、と言ってくる人は少なからずいます。しかし、自分や自分を支えてくれる人を信じて進めば道は開けると、今は確信をもって言えます。手を伸ばしただけ世界が広がることを学生生活で学んだので、これからも自分の可能性を閉ざすことなく、貪欲に取り組んでいきたいです。
※ヤマハ演奏グレード:ヤマハ株式会社が主催する音楽能力検定制度。2級は現在のヤマハ演奏グレードの最上位級にあたる。

文学部 音楽芸術学科 4年 服部紗英さん

将来を見据えて選んだ道を
音楽と両輪に

4年間の学生生活では、マルチメディアセンターでのアルバイトやESS(英会話)のサークル長、副専攻プログラムなど、さまざまな経験を積むことで、その中でクラスメートや先輩後輩、先生方の温かさに触れて、金城のスローガン「強く、優しく。」にもあるように、強く、優しい女性に近づけた気がします。
また、入学以前は自分に自信がなく、物事をネガティブに捉えがちでしたが、学生生活を通して、悪いところだけでなく良いところにも目を向けられるようになり、以前よりも自分や他者を大切にできるようになったことも成長の1つだと思います。
3月には、自分で企画したソロリサイタルを開催する予定です。これは学生のうちにやり遂げたかった大きな目標だったので、今はリサイタルの日に向けて邁進しています。
そして卒業後は、音楽とは関係のない仕事に就きます。金城での4年間で、音楽の奥深さに気づき、音楽が心から好きだと思えるようになりました。一生をかけてピアノと音楽を学び続けたいと考えています。その一方で将来を考えた時、今までピアノと別の何かを両輪のようにして頑張ってきたので、音楽一本でやっていくことに違和感がありました。また、経済的にも精神的にも、自立した女性になりたいという思いもありました。そんな私が大学生活の中で見つけた、次のもう1つの輪、それは人の成長を支える仕事。心からやりたいと思えたのです。そのことを周囲に伝えた時には「音楽やめちゃうの?!」と驚かれましたが、やめるつもりは微塵もありません。職責を全うしながら、音楽も今まで以上に真剣に取り組みたいと考えています。
金城での4年間で感じたことは、学生が温かく親切で優しいのはもちろん、先生方が学生一人ひとりに寄り添ってくださること。素晴らしい人々に囲まれて、大学生活を金城で過ごすことができてよかったと心から思っています。
金城は穏やかでふわっと包み込まれるような雰囲気の中、安心して好きなことに打ち込める場所です。みなさんも金城の恵まれた環境の中で、伸び伸びと成長してください。

学生生活・思い出のアイテム
学生生活・思い出のアイテム

これがないと落ち着かない。楽譜とスケッチブック

楽譜やコピー譜を貼ったスケッチブックを、レッスンがない日でも常に持ち歩いています。このスケッチブックを使って、空きコマがある日は練習室を予約して練習したり、通学時間中に楽曲分析をしたりしています。
ここには写っていませんが、最近、アルバイト代でiPadを購入しました。通学時間中にも課題に取り組むことができて、とても便利です。譜面もかさばることなく、たくさん入れられます。もっと早く買っておけば良かったなと思っています。

豊富な舞台経験が優れた演奏力・指導力を育む。

実践力を養うために、中学校・高等学校の音楽教員、音楽教室講師、音楽家など、進路に合わせ3つのプログラム(複数履修可)を用意。「ヤマハグレード取得講座」など、資格取得のための授業も設けています。さらに「演奏家のための身体感覚レッスン」、他大学にはない本学独自の「ピアニストのための脱力法」など、演奏者としての身体感覚を磨き、演奏技術や表現に役立つユニークな科目が豊富に揃っています。そして強力な就職サポート体制で、大手企業への就職も可能。総合大学だから可能な、幅広い就職先があります。「副専攻(実践ビジネス英語)プログラム」による海外研修のチャンスもあります。

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掲載の内容は取材当時のものです。