子どもの頃から料理が大好き

人のしあわせと
自分の夢を
食の力で叶えたい!

生活環境学部 食環境栄養学科 4年
永谷香代さんが紹介

生活環境学部 食環境栄養学科 4年 永谷香代さん生活環境学部 食環境栄養学科 4年
永谷香代さん

自分のための料理から
人の役に立つ料理へ

私は料理をすること、食べることが大好き。小学生の頃から母が作る料理の真似をして、高校生になってからは自分が食べたいものを作るようになりました。中学生のとき、病院での職業体験がありました。看護師さんのお手伝いをしたのですが、管理栄養士さんと話す機会もあり、「食事が患者さんに与える影響は、心身共にとても大きい。常に患者さんの意見に耳を傾けながら改善している」といったお話を伺いました。そのときに「食の力ってすごい。私が考えているより、ずっと奥深いものなんだ」と感じました。調べるうちに、食を通して人の健康を支え続ける管理栄養士という仕事に興味を持つようになりました。
高校生のときには、管理栄養士という将来像が明確になっていました。金城については、高校の先輩から「国家試験対策がとても充実していて、先生のサポートもしっかりしている」と聞いており、調理学実習も多いことから、理想的な環境だと考えていました。決め手となったのはオープンキャンパスです。クラシックゲート(正門)を越えると目の前に広がるセンターコート(芝生広場)。そして美しい校舎と真新しい実習室(※2017年当時)など、充実した大学生活がはっきりとイメージでき、金城への進学を決めました。

生活環境学部 食環境栄養学科 4年 永谷香代さん

授業、実験、実習
学ぶことが多くて大変
だからこそ充実感がある

金城に入学してからずっと、充実した大学生活だと感じています。1年次から授業も多く大変でしたが、座学だけではなく調理学実習もあり、初めて知ること、見ることがたくさんあって、毎日が新鮮で楽しかったですね。調理学実習は、1年次はおいしいご飯を作ることを心がけ、前期は和食、後期は中華や洋食といった調理を行いました。2年次からは離乳食、刻み食、嚥下食えんげしょく(※)など、病院や介護など実際の現場に即した調理を行いました。2年次以降は実験・実習が増え、毎日のようにレポート提出があり大変でした。しかし、実験や実習で学んだことが、学外で行われる臨地実習で実を結んだときは理解が深まり、おもしろいと感じる場面が数多くありました。臨地実習は病院、福祉施設、保健所、事業所の現場で患者さんや入居者の方々と接しながら、実務を体験できた貴重な経験でした。
3年次後半には「女性労働者の栄養素摂取の意識による食事摂取量の相違」をテーマに論文をまとめました。もう一人のゼミ生と一緒に、企業に依頼して得られた調査結果を分析し、8カ月ほどかけて完成。その結果、きちんとした食生活を心がけていても、摂取できている栄養素に偏りが見られる、忙しいと手を抜きがちなど、働く女性の意識と実際とでは、ずいぶん隔たりがあることが分かりました。 この論文は北海道で開催される学会で発表する予定でしたが、残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止に。でも、学会誌に掲載されることが決まったので、心待ちにしています。
金城に入学してから、初めて統計処理などを行いましたが、研究を通して情報収集し、データを解析する力を身につけることができたので、就職先でも役立てていきたいですね。また、人前で発表する機会が増えて、プレゼンテーション力も備わったので、仕事をする中で関わるすべての人に、より分かりやすく伝えることを心がけたいと思っています。
※飲み込みや咀嚼の機能の低下がみられる場合に、飲み込みやすいように形態やとろみ、食塊のまとまりやすさなどを調整した食事のこと。

生活環境学部 食環境栄養学科 4年 永谷香代さん

広範囲の学びを支える
快適なキャンパスと
心地よい人間関係

卒業後は福祉施設への就職が内定しており、入居者の方々の栄養マネジメントや給食の管理、食材のチェックやコスト管理といった、食に関するマネジメント全般を担うことになります。施設が委託している給食会社と入居者の方々の橋渡し役として、お年寄りの方々が楽しく暮らせるような食事を提供していきたいと思います。
そのためには、管理栄養士の資格が必須。今は国家試験の勉強の真っ最中です。10年分の過去問題を解いて分からない問題をまとめ、繰り返し見直しています。そんな中で、授業のノートを振り返ると、すべての授業が役に立っていると感じます。
食環境栄養学科の学びの特長は、食や栄養に関してとても幅広い分野の勉強ができること。これは管理栄養士を目指す人にとって何よりも大切なことだと思います。そして、授業や実習を行う施設と設備が整っている点も欠かせません。気持ちよく、集中して学びに取り組むことができます。
共学の公立高校出身だった私にとって、金城に入学したばかりの頃はすべてが驚きの連続でした。しかし、今では女子大学ならではの良さを実感しています。食環境栄養学科は学生全員仲が良く、みんな同じ目標に向かっていて、先生も全力で支えてくれます。これはどの学科も同じだと思います。そんな垣根のないフラットな環境の金城で、皆さんも是非学びを深めてください。

学生生活・思い出のアイテム
学生生活・思い出のアイテム

実験と実習、日々の思い出が詰まった白衣

医師や看護師がそうであるように、管理栄養士にとっても白衣は欠かすことのできないものです。金城で3年以上を過ごしましたが、おそらく白衣を着ていた時間のほうが長いと思います。だから、私にとって白衣は大学生活そのものと言えます。
白衣は状況に応じて、病院実習用、実験用、調理学実習用、給食調理用の4種類を使い分け、実験用は耐火性に優れているなど、それぞれに特徴があります。今回の写真は病院実習で着るものです。 大学名と名前が入っているので仕事で着ることはありませんが、思い出の品としていつまでも大切にしたいですね。

現代人の食を見つめ、人々の健康に貢献できる人材を育成

金城の食環境栄養学科は、管理栄養士養成プログラムにより卒業と同時に国家試験受験資格を取得可能。国家試験まで万全にサポートし、高い合格率を維持しています。また、豊富な実験・実習でプロとしての実力をアップ。専門知識・技術を確実に習得し、学外の施設・機関での実習で管理栄養士としての実践力を養います。

食環境栄養学科について

掲載の内容は取材当時のものです。