人間科学部 多元心理学科 3年
日吉歩美さん
人見知りの自分を変えたい
心理学を学ぶために
鹿児島で知った金城へ
父の仕事の関係で、小学校1年生から鹿児島で暮らしていましたが、高校2年生のとき父の転勤が決まり、三重県四日市市で単身赴任することになりました。それまでは鹿児島県内の大学に進学するつもりだったのですが、急遽父の住む東海エリアでも大学を探すことに。そのころは既に心理学を学びたいという気持ちが強かったので、1年次に6つの心理学ユニットすべてを学ぶことができ、その中で興味のあるユニットを自由に選択できる金城の多元心理学科はとても魅力的でした(※)。高校3年次の夏のオープンキャンパスに、はるばる鹿児島から母と参加。キャンパスの美しさに目を見張り、ここなら素晴らしいキャンパスライフが送れると確信し、金城に決めました。
私は人見知りな性格で、人間関係で悩むことが多くありました。周りが話していても、なかなか輪に入れなかったり、部活動で他の部員と打ち解けるまでに時間がかかったり・・・。どうしたらこの悩みを解決できるのだろう、と思い始めたのが心理学に興味を持ったきっかけです。心理学系の本を購入して調べたこともありました。しかし、本に書かれていることが自分に当てはまるわけでもなく、試行錯誤をするうちに、心理学をもっと学びたい、解決の糸口を掴みたいと考えるようになりました。そして、大学で心理学を学ぶことを決意したのです。
講義の中では、絵画療法や箱庭療法といった心理療法を体験することがよくあります。これらは形づくられたイメージから、自分の性格やその時々の心理状態を考察します。結果についてレポートを作成するのですが、日頃ここまで自分と深く向き合うことがないため、自分でも知らなかった新たな一面に気づいたり、感情を整理することができます。他にも、映画を見て登場人物の心理について考察し、意見を交換することもあります。自分とは違う意見を聞くと発見があり刺激を受けますね。心理状態を読み取るためには知識はもちろんですが、想像力が必要。そこが難しくもあり、心理学のやりがいといえるポイントです。
※各ユニットには定員があります。メインユニットの選択は希望どおりにならないこともあります。
学生会とLiLian
二つの活動で
充実した大学生活に
学生会は、金城生の学生生活を充実させるため、さまざまな講座などを企画・運営しています。「金城生のやりたいこと」を企画して、実現するために頑張っています。講師の先生を探し、打ち合わせをして、ポスターを作り、参加者を募集。当日の講座を滞りなく進めるために、数多くの準備が必要になります。すべて自分たちの手で行うので、終わるまで気が抜けません。私は入学してすぐに、毎年行われるテーブルマナー講座を担当、その後は学生会メンバーと一緒にヘアアレンジ講座、一人でラテアート講座を担当しました。途中でトラブルが起こったこともありました。でも、講座に参加した学生たちが笑顔で楽しそうにしてくれているのを見ると、開催して良かった!と充実感とやりがいを感じます。
LiLianはライブラリーサポーターズという、大学図書館の学生ボランティアです。リブレターチーム、本棚チーム、イベント企画チーム、それぞれ10人ずつで3チームに分かれて活動しています。各チームで活動内容が違い、毎年入れ替わるので楽しいですね。チーム活動以外にも年に2回、書店を訪れテーマに沿った本を選ぶ選書会をしたり、金城祭で古本市やワークショップを行う模擬店を出店したり、さまざまなことを体験できます。
私は去年、リブレターチームで活動していました。リブレターとは隔月で発行している図書館だよりのこと。大学の先生にインタビューするコーナーを担当しました。初めてで緊張しましたが、先生と深くお話する機会はあまりないので、とても良い経験ができたと思います。今年はこれから本棚チームとして活動するので、楽しみにしています。
心理学を学んで成長
その学びは社会に出ても
きっと役立つ
金城で心理学を学ぶことで、一人ひとり違った見方や考え方があることが理解でき、心に余裕が生まれたと思います。異なる意見に対して否定的にならず、相手の意見を尊重しつつ自分の意見を伝えられるようになりました。
学生会とLiLianの活動を始めたころは、まだまだ人見知りの私でしたが、活動を通して、自分で決めたことや任された仕事は、責任感を持って、人と協力しながら最後までやり遂げる力を身に付けることができました。今でも問題にぶつかったときは逃げ出したくなることもありますが、そんなときは「やらなきゃ!」とスイッチを入れて頑張っています。初めてのことは誰でも不安になりますが、立ち止まらず考え続けることで道は拓けます。これから、社会で働く上で、問題に直面したときでも、諦めずに行動していきたいです。
就きたい職業など、まだはっきり決まっていませんが、縁の下の力持ちとして人を支える仕事がしたいと思っています。心理学とは直接関係していなくても、授業で学んだことや2つの活動で経験したことは、仕事で生かすことができると思います。ちなみに食べることが好きなので、食品業界にはちょっと興味があります(笑)。
金城の良さは、金城生一人ひとりが自分の頑張りたいことを頑張り、違う考えを持つ人と触れ合いながら、互いに高めあうことができるところだと思います。女子大ということもあり、のびのびと自由に過ごせることも良い点ですね。
鹿児島にいるとき初めて知った金城ですが、今は自信を持って勧めることができます。心理学に興味のある方、ぜひ一緒に学びましょう!
- 学生生活・思い出のアイテム
LiLianと学生会、苦労した分だけ達成感もひとしお
大きな写真は、去年私が担当していた図書館だより「リブレター」です。出来上がったリブレターに、自分で書いた文章が載っているのを読んだときは、とても嬉しかったです。 もう一つは学生会で初めて携わったテーブルマナー講座のポスターです。この講座は毎年開催しており、とても人気があります。参加者募集のポスターを制作する担当だったのですが、入学後間もない時期でパソコンの使い方もよく分からず、先輩にアドバイスをいただきながら苦労して作った思い出があります。一緒に学生会に入った友人と協力し、講座を無事開催できたときの達成感は、今でも鮮明に記憶に残っています。
心理専門職の資格取得支援も充実しています。
特色ある6つの心理学ユニットから自由に選べる、ユニット制カリキュラムを用意。興味のあるユニットを3つ選択し、自分だけの心理学領域を構築して学ぶことができます。心理学を学ぶことにより「こころ」の視点から人間を深く理解し、スムーズな人間関係作りに必要なコミュニケーション能力を養うことができます。さらに、公認心理師と精神保健福祉士の国家資格に対応しているのも大きなポイント。それぞれの国家資格に対応したカリキュラムで、心理のプロをめざす人をしっかりサポートします。
掲載の内容は取材当時のものです。